地震見舞いのお礼と現状のご報告
3月20日の福岡における地震発生後、安否や研究室の状態につき、ご心配をいただきました方々に厚くお礼を申し上げます。携帯電話もつながりませんでしたので、私の元に着信履歴のある方以外にもお電話などをいただいた方があろうかと思います。有り難うございました。
身体にはまったく問題はなく、自宅では若干のものが落ちただけでした。大学研究室は、3月21日になって院生の方に入って調べて頂きました。院生から送られてきた写真(右側)でおわかりのように、ほんのわずかの辞書、本、六法、資料が落ち、書架と書架の間ではファイル類が落ちた程度だったようです。昨日は、大学に向かえるような交通事情にはなく、大学関係者へのNTT電話も携帯電話もつながらず、昨夕以降になってやっと連絡が取れるようになりました。現在は、落ちた書籍もとりあえず積んでもらいましたので、私の研究室は何事もなかったかのようですが、これは北海道在住時代の数度の大地震に鍛えられて、書架の据え付けなどの際に頑丈な補強を事務室にお願いした結果でしょう。九大着任の際、北海道から持ち込んだコンテナ1個分の本は2ヶ月間研究室に入れることができませんでした。その代わり、というわけではないですが、地震対策を含めた補強をしっかりしていただいていました。院生からの報告では、法学研究院の同僚教員の研究室にあっては、相当ひどい状態のところもあるようです。戦前以来の木製の書架がたくさんありますから、これらは倒れたでしょう。私が、九大の研究室に初めて入ったとき、「帝国大学備品」なる金属製ラベルが釘打ちしてある木製の書架だけで、何の地震対策もしてありませんでした。当初、しっかりとした木製の歴史ある書架を捨てるのが惜しくて、短期間使ったのですが、結局、金属製の書架に代えてもらい今回の被害軽減につながりました。廃棄物を出すことには相当悩んだのですが。
被害は弱者に及ぶようで、私の指導院生でおそらくもっとも経済的苦しいかもしれない院生のノートパソコンがもう1枚の写真(左側)のように壊れました。積み上げてあった木製書棚が落ちたとかで、書籍も写真でみるとひどく散乱しています。
弁護士法人九州リーガル・クリニック法律事務所でも、所長が夕方、室内に入って調べたところ、大きな財産的な被害はなかったようです。わずか1キロメートル以内のところで、10階建のビルの窓が大量に割れたり、大きな道路の亀裂などが散見されますが、幸い、事務所には影響は小さかったようです。テレビ、新聞の報道から判断する限り、相当、ラッキーな状況です。
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