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2005年4月の記事

2005.04.28

行政・自治No.1 新しいカテゴリー 開始します

行政・自治No.1 司法問題中心の Blog では、やはり自分の関心の半分程度しか示せませんので、新たに「行政と自治を考える」シリーズを設けることにしました。昨晩、眠気のある中で作業したため、今日見たら、せっかく書いた最初の記事が、Blog 欄に反映されていませんでした。今、やり直しです。中身のある「行政と自治」に関することは、次回から書くことにしましょう。
 とりあえず1件だけ書いておきます。合併や財政危機の波に襲われているためか、自治の現象になんとなく気合いが入ったものが少ないようです。分権改革も、遠く、どこかに行ったような気がします。先進県でも、今年度、一挙に55%程度も研修予算が削減されるところもあるようで、これでは確かに気勢は上がらないでしょう。順調に出世している自治体職員もいますが、この新年度にも、全国各地から、理不尽な人事異動の報も多数届きました。公務員制度も自治の仕組みもどこへ行くのでしょうか?

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2005.04.25

弁No.22 ネットワーク基地としての拘置所・刑務所

弁No.22 初めての国選事件で福岡拘置所へ行ったときのこと。まぁ、拘置所の入り方や弁護士接見室の場所すらわかりません。事前に指導を受けておっかなびっくり入りました。拘置所経験の豊かな被告人は、私に大きな期待をしていたそうです。拘置所内に置いてあるという「平成15年版」の福岡県弁護士会の名簿に載っていない弁護士であることはまず確認できたようです。従って、ここ1~2年以内に登録した20歳代の若者が来るであろう、と。そして、拘置所内で調べたところ、上田國廣弁護士と同一の法律事務所に所属している、ということがそのうち判明したようです。そこで、検察官による接見妨害を争って一部勝訴した上田国賠訴訟の原告弁護士と同じ事務所だから熱心に弁護活動をしてくれるだろうと期待していたとか、他の被告人からうらやましがられた、などと言われて、拘置所内の情報流通度には一応驚きました。現れた「新人」弁護士がすごい年齢のおじさんだったから、さぞビックリしたことでしょう。ただ、よく考えてみると、日本の右翼人脈や暴力団・ヤクザ人脈が、第二次大戦後は巣鴨刑務所で、ここ数十年は府中刑務所で作られている、ということは多くのノンフィクションものに書いてありますから、刑務所や拘置所が人的ネットワークの発信基地になっていることも実感した次第です。

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2005.04.24

弁No.21 「法曹三者」とは・・・

弁No.21 4月21日(木)には、200名ほどの法曹三者が集った「法曹合同歓迎会」が福岡市内のホテルでありました。異動して福岡勤務となった裁判官や検察官、新規採用された法曹三者のほか、登録会が新たに福岡になった弁護士なども招待しての歓迎会です。高裁長官、高検検事長、弁護士会長らもそろい踏みです。70歳を超すピカピカの新人弁護士も、小さな紅白のリボン付きの名札を付けてのお披露目。招待された法曹のうち出席者が73名。福岡弁護士会のリーダー・シップのものでこの会が開催されているとのこと。普段は、どちらかと敵味方に分かれる法曹が一同に会することはとても良いことと感じます。ただ、今、私が関係している国選刑事事件では、先日、法廷に行ってみると、裁判官、検察官、書記官の全員が新しい方に代わっていました。ここでの裁判官は、簡易裁判所判事、検察官は副検事です。更新の手続が行われるのですが、そのことが持つ直接主義の問題点については、後に触れるとして、法曹三者の観点からの違和感を一つ。今の刑事事件の異動して来られた裁判官と検察官は、それぞれ、簡易裁判所判事副検事。すなわち、この招待の会にいう「法曹三者」には該当しません。今回の司法改革で漏れた最大の問題点の一つに、簡裁判事・副検事問題がありますが、今のところ、これを今後の司法改革課題だと認識している人はどれほどいるのでしょうか。国際的に見て非常に大きな問題なのです。

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2005.04.22

弁No.20 事務所では、人身被害?があった・・・

弁No.20 とりあえずは、地震の話、その後編。
  福岡弁護士からのお知らせによりますと、「3階ホール-1ヶ月前の地震の際にも天井や壁がはがれるといった被害がありましたが、今回はそれ以上に天井や壁がはがれ、ひどい状態です。よって、当分の間は使用不可です」。
 この日記の No.13 で紹介した破壊箇所は、この 13 という数字が悪かったためか、さらに崩壊のようです。弁護士会費がまた上がるのかなぁ。
 実は、わが事務所では人身被害(?)がありました。私が自宅に帰ると、家族が、額と少ない髪の毛の際(きわ)に2箇所ほど血が付いているといいます。鏡でみると確かに血の固まり。最大余震の日の午後、私は、事務所の男性用トイレで、タンクが揺れたために水が溢れて床に相当たまっていることが分かり、掃除を始めました。最後の段階で、タンク下まで頭をやって水を取る際に、壁から10センチほど飛び出ている水量調節用の尖った金属部品に額をぶつけたのです。その直後に手を当てたときは、血が付かなかったので、たいしたことないと思ったのですが。病院に行ったわけではないので、地震による「負傷者」数にはカウント(?)されておりません。夕方になって、事務所のロッカーにしまってあったグラス、陶器類も相当壊れていることが分かり、午後から出勤となった事務員さんが、ガムテープを使っての破片処理に相当の時間を費やしました。
 多数の大型台風に見舞われた昨年の秋。「翌年は地震がある」と聞いた気がしますが、本当のことになりました。福岡弁護士会では、ボランティアの被害法律相談が、まる1日、玄海島で近く行われます。この1ヵ月の間にも、何度か法律相談が行われ、会員の方が出動されました。私は、現時点では何の役にも立たないのですが、自己の意思で行かれる会員の方々には頭の下がる思いです。

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2005.04.20

4月20日の地震 教訓を活かすのは簡単ではない

  4月20日午前6時過ぎ、地震がありました。震度5強でした。余震で4回か5回は目が覚めたでしょうか。さきほど9時過ぎにも揺れました。幸い連泊で福岡市内に泊まっておりましたので、法律事務所に着きました。市内は、バス、タクシーは通っていて、普段と変わらぬ感じですが、地下鉄、高速道路、したがって、高速バス、九州内JR幹線などは全面不通です。この大事な日に事務所に来ることができなかったら万事休す、の事態でしたから、泊まっていて正解でした。ホテルからはわずかな距離ですが、地下鉄が動かないのでタクシーできました。事務所内はかなりの落下物、大型複合コピー・印刷機は場所が動き、ファクス用の電話線が切れている感じでもあり、床のカーペットはめくれています。キャビネットからは引き出しが落ちています。1ヶ月前の教訓は簡単には活かされないようです。固定する手段・技術がないからでしょう。今日中の至急の仕事がありますので、何にも片付けには手をつけずとりあえず自分の仕事です。鉄道が止まっていますので、事務員さんの出勤は望み薄です。またもや落ちた壺や、倒れた観葉植物、書類だなの整理から始まりますが、午後以降に作業開始でしょう。

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2005.04.18

弁No.19 私のゼミ生ならほぼ全員、法廷に立てる!

弁No.19 法廷作法の見習いのために地裁・簡裁通いをしているとき、今まであまり気づいていない風景にぶつかりました。簡裁のクレ・サラ事件などは、午前10時開始で40件くらいの審理が入っているのはまぁ普通です。もっと多い日もありました。そこに、融資会社の代理人として来ている人の中には20代後半の茶髪のお兄さんたちもいました。拙著『人間の尊厳と司法権』には、ドイツの行政裁判にピアスを付けた茶髪の若者が行政庁代理人として出廷していると書いたことがありますが、なんと、日本でも起きているのです。ただし、公務員ではないのですが。ドイツ人は生まれながら金髪・茶髪ですから、「ある意味では」日本の方が「進んで」います。彼らは、人によっては、高校も終えていないかもしれません。それでも、おそらくごく短期間の「研修」を経て、貸金の回収の訴訟では会社を代表して法廷に立ち、場合によっては和解までして帰る能力を身につけているのです。この種の裁判なら、私のゼミ生は、短期間の法廷見学と一定の「研修」で十分やっていけます。私も変なところで、少しばかりの自信を与えてもらいました。
 確かに、深遠な法理論が必要な訴訟は無理でしょうが、彼らの法廷活動を見ていると、事件の種類によっては、もっと人件費のかからない司法救済システムが成り立つかもしれないと心底感じた次第です。

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2005.04.17

弁No.18 人権派と企業派の区別、意味あり?

弁No.18  よく、弁護士には人権派企業派がある、といわれます。実際、ここ20年近く、そのような分類を納得するような現象もたまには見てきました。しかし、私が受けた東京での日弁連新人研修と福岡の新人研修では、それまで持っていたイメージを相当に覆すものでした。いずれの研修の際にも、世間で言えば、企業派に属する弁護士さんが、弁護士の人権救済活動の重要性について力説されたのには、最初は、意外な気もしました。とりわけ、福岡の人権救済申立事件研修では、講師陣として並ばれた「先輩」弁護士たち(年齢は全員が私より下と思うけれど)が、自ら「企業系弁護士」であると「自白」したうえで、弁護士としての人権擁護活動の重要性ととくとくと説かれたのです。これは新人研修全体の中でも圧巻でした。改めて、福岡県弁護士会を(お世辞抜きで)見直したものです。
 初めて国選弁護事件を担当するにあたって、法廷での弁護人としての立ち居振る舞いを何も知らないので、自宅から車で2分ほどの某地裁・簡裁に行って、名前を知っている弁護士さんたちの国選事件の法廷を何日も観察しました。書記官室では担当弁護士をちょっと先まで教えてもらえます。トータルな印象は、弁護士会によって気合いが違うなぁ、ということです。最近、福岡地裁・簡裁で無罪判決が結構続いているのも、やはり弁護活動の質と大いに関わっていることは間違いないと思います。
 さて、別の地裁・簡裁の地域では、ある弁護士の国選弁護風景を見たかったのですが、かないませんでした。「私は、国選は引き受けないことにしている。儲からないから」という趣旨の自説を聞きました。事情があって国選事件を引き受けることができない時期や事情が誰にもあるかもしれません。しかし、引き受けない理由次第では、弁護士の堕落の始まりの契機になるのかもしれないとも考えました。「国選だけで生活している人もいるからね」というセリフも、言っていいことなのかどうか・・・。

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2005.04.15

2005年度の「自治体法務入門講座」開催について

 2005年度の「自治体法務入門講座」を、2005年5月14日(土曜日)から開講します。主催者は、自治体職員、研究者、自治体議員、弁護士、その他の市民からなる九州自治体法務研究会です。後援は、熊本県町村会と九州大学大学院法学研究院です。年間で6回、計12コマです。そのうち、3回は特別講演です。詳細は、ご案内とプログラムをご覧ください。申込用紙も電子メールで配信しています。すべて手弁当の作業ですので、電子メールやインターネット以外の方法での連絡は、行うことができません。ご質問だけ、案内状にある連絡先、または、私にお願いします。なお、大型連休も入ることから、申し込みはお急ぎください。
 昨年度は、大分県と沖縄県を除く九州各県からのご参加をいただき、アンケートによると大変好評でした。今年度は、毎回2講座に増やし、会費はほとんど上げずに行うことにしました。
 参考までに昨年の入門講座を報道した記事を挙げておきます。熊本日日新聞2004年4月14日付「新生面」。その他にも大きく報道していただいたのですが、今は検索してもひっかかりません。

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2005.04.11

弁No.17 「シューカツ」の新学期

弁No.17 私の本業(本務)である大学の講義は、明日、始まります。4月7日が講義開始日でしたが、時間割の関係で、私は明日が初日です。北大勤務中は、在学生の講義は4月1日に始まっていましたが、いまや九大のリズムに慣れました。開始が1週間遅いと本来は夏休みに響きます。しかし、今や、教員にとって、夏休みは学期末試験、採点、各種入学試験、やっと使えるわずかな研究活動などで事実上ないのも同然ですから、いつから講義が始まろうとあまり関係ありません。
 問題は、初日というのに、ゼミ生用に設けているメーリングリストで欠席届けが相次いでいることです。「シューカツ(就職活動)」のためです。ボチボチ、企業への内定者が出ているのは嬉しいものの、昨年の11月くらいからは、ゼミになりません。共同の論文作成も、民間企業志望者にとっては、時間のやりくりで大変なことになります。企業は、学生の学力が充分あるのかを問うているようですが、大学教育の中でもっとも油がのっている3年から4年の前期までをつぶしてしまう企業向けの「シューカツ」を何とかできないものでしょうか。明日は、ゼミ生の5分の1以上がいないところで、初回の顔合わせです。責任があるのは、ニッケイレンかケイダンレンか知らないけれど、謝って欲しいものです。

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2005.04.07

弁No.16 リーガル・クリニックは、病院か?

弁No.16 私が指導弁護士といっしょに受任している事件の相手方当事者がその代理人である弁護士さんに聞いたそうです。「このクリニックというのは病院ですか?」。まぁ、考えても、私にも分かりやすい説明はできないのですが、何かを直すのでしょうね。「弁護士法人九州リーガル・クリニック法律事務所」所属の弁護士は、2週に1度くらいの頻度で事務所会議を開いているのですが、その開催場所は、大学内。教授会のある日ですから、いかに、所属弁護士といえども集まるのが難しいか分かるでしょう。
 この事務所がどのような仕事をするのか、仕事の仕方を見せるのか、おそらく福岡の司法関係者は結構関心を持っておられるでしょう。実は、所長以下、スタッフ全員が、いつも、「われわれはモルモットの心境」と言っているくらいですから、確たる方向性を明示できているわけではありません。試行錯誤の連続です。今後、若い教員の弁護士登録や、まもなく生まれる新ロー・スクール出身のスタッフの受け入れ可能性、そのための資金確保など課題は山積。今、登録している所員は、捨て石になることを覚悟しての作業を日々こなしているところです。クリニックは、自らの事務所のあり方のクリニックまでしなければなりません。
 最近、当事務所を視察ないし訪問される他のロー・スクールの先生方がいらっしゃるようですが、私は直接応対していないために、どのような関心をもって来られているのかわかりません。ただ、教員・研究者稼業(本業)と弁護士業務の両立は、生徒さんの「受験と部活の両立」以上に難しいし、まったくもって採算に合わないことだけは事実です。副業・兼業でやっているニワカ弁護士が、事務員さんの給与、事務所運営費だけでも稼ぎ出すことすら大変なことなのです。
 今のところ、新人弁護士研修を始めて以来、本業の弁護士さんとおそらく同じ頻度で、国選弁護事件やボランティア的な法律相談が回ってきます。ついに、高裁の国選弁護事件までやってきました。本業の主要な部分である研究活動の停滞が大いに気になります。

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2005.04.03

弁No.15 ロー・スクール校舎建設初日

031210_901弁No.15 九大のロー・スクール校舎の建設工事は、2003年12月10日に始まりました。偶然に通りがかったのですが、地下鉄上の駐車場で作業を始める作業員の姿を目撃しました。当日の9時1分に撮影したものです。起工式や地鎮祭があったかどうかは知りません。2005年度用の第2期工事よりも約1ヵ月早く着手されていたということになりましょう。裁判所、検察庁、弁護士会が、九大の六本松地区の跡地に移転する話が出ています。九大のこのロー・スクールの建物はいったいいつまで使われることになるのでしょうか。おそらく誰にも分からないでしょうね。

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2005.04.02

弁No.14 ロー・スクール第2期校舎完成と入学式

050401ls050401弁No.14 昨日、4月1日は、ロー・スクール第2期生の入学式。新入生にとっては長い1日だったでしょう。記念講演2本も大変に有意義なものでした。ただ、ロー・スクール生には、司法改革の動きはもっと長いここ15年以上の地道な動きがあったこともいずれ知って欲しいと思います。
 地下鉄の上に建った2階建ての、しかし、IT環境抜群の新校舎の内装はギリギリ3月31日頃に終了したもようです。第1期工事による校舎と連続して完成した校舎と、入学式の模様です。夕方5時半からは1期生もいっしょに入学祝賀会が行われました。その写真もあるのですが、個人情報保護法全面施行の初日のこととて、顔写真は遠慮することにしました。第1期生で、受付をしていた方々、笑顔いっぱいの写真(画像)を送信できますので、ご連絡ください。
 ロー・スクールに戻って宴会を続けた面々もいたのでしょうが、午後9時に約束していた民事事件の依頼者が、共同受任している別の弁護士さんの事務所に現れたのが午後10時。それから、打ち合わせを行い、震度4の地震が午後9時52分でしたか起きたため、特急列車は徐行運転。長~い1日となりました。ロー・スクール生に1日中に Blog に載せると約束していた4月1日のうちには、自宅に戻れなかったのです。結果的にエープリルフールでした。

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2005.04.01

弁No.13 危険な状態の福岡県弁護士会ホール

050331弁No.13 地震発生後、しばらくは危険なため使用不可、と通知されていた福岡県弁護士会の3階ホールは、暫定使用されています。しかし、写真は天井の方向を写したものですが、上から換気口(?)などが今にも落ちてきそうで、ホールの舞台方向に向かって左前は、立ち入り禁止です。何しろ古い建物ですから、やむを得ないでしょう。ある意味で、備えのしようがなかったといえるかもしれません。タクシーの運転手さんが今日話していたところでは、福岡都心のマンションで、ドアが開かない家庭も多数あって、まだ出勤できない会社員などもいるとか。今日見たところでも、地下鉄の各駅では、結構、水が漏れたり、階段に相当のひび割れがあったりします。わが法律事務所でも、揺れがあると、所長が、みずから手でロッカーを壁に押さえつけております。

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弁No.12 第2期生用のロー・スクール校舎

050111弁No.12 今日、4月1日は、ロー・スクール第2期生の入学式。院生の場合には「入院式だ」といって冗談を言っていっていたものですが、法務学府となれば「入府式」と言ってもいいでしょうか。校舎建設工事は、今年、2005年に入った1月11日の午前に始まりました(写真)。どうやら突貫工事で間に合ったようです。今日の入学式やガイダンスに出席すれば、校舎に入るのも5回目くらいになります。少し内部見学でもしてきましょう。
 実は、昨晩、3月31日の夜は、福岡弁護士会館で、アメリカの弁護士資格をもつ福弁会員による「アメリカのロースクールで学んで。アメリカの法律家の実態、そして、日本のロースクールの問題点」という講演、そして、多作で有名な弁護士による「法律事務所を10倍活性化する法」の講演があり、ロー・スクールの日米対比について勉強してきたところでした。すでに、アメリカのロー・スクールの紹介や教授法の解説は、相当程度日本でも知られていますが、実際にアメリカで仕事をしてきた方の目からみるロー・スクール、及び、ロー・スクール生像は、なかなか参考になりました。「志し」をもったロー・スクール生の誕生を期待したいものです。しかし、司法試験の低い合格率の見込みから教育内容が、お受験向けになりそうで、私もまた、自分の意志に反して、受験テクニック的なものに変容を迫られそうで、悩みが多いところです。
 終了後の懇親会も楽しいものでした。これは、「弁護士に未来はあるか」シリーズ(第9弾)で、いずれ本にまとめられるそうですが、ライブならではの貴重な(差し障りのある?)発言がまろやか(?)になるでしょう、。ちなみに、福岡弁護士会の3階ホールは、一部立ち入り禁止になっており、やや激しい地震が来れば、いろいろなものが落ちてきそうです。この写真は明日にでも。
 事務所活性化策については、また、別の機会が必要です。ただ、わが事務所でも、おそまきながら所内のLAN構築は済み、PCからの電話架電、PCからのファクス送信、全PCからの複数プリンターでの印刷など、次第に整いつつあります。ただ、整備のための時間がないですね。

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