弁No.17 「シューカツ」の新学期
弁No.17 私の本業(本務)である大学の講義は、明日、始まります。4月7日が講義開始日でしたが、時間割の関係で、私は明日が初日です。北大勤務中は、在学生の講義は4月1日に始まっていましたが、いまや九大のリズムに慣れました。開始が1週間遅いと本来は夏休みに響きます。しかし、今や、教員にとって、夏休みは学期末試験、採点、各種入学試験、やっと使えるわずかな研究活動などで事実上ないのも同然ですから、いつから講義が始まろうとあまり関係ありません。
問題は、初日というのに、ゼミ生用に設けているメーリングリストで欠席届けが相次いでいることです。「シューカツ(就職活動)」のためです。ボチボチ、企業への内定者が出ているのは嬉しいものの、昨年の11月くらいからは、ゼミになりません。共同の論文作成も、民間企業志望者にとっては、時間のやりくりで大変なことになります。企業は、学生の学力が充分あるのかを問うているようですが、大学教育の中でもっとも油がのっている3年から4年の前期までをつぶしてしまう企業向けの「シューカツ」を何とかできないものでしょうか。明日は、ゼミ生の5分の1以上がいないところで、初回の顔合わせです。責任があるのは、ニッケイレンかケイダンレンか知らないけれど、謝って欲しいものです。
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