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2005.04.25

弁No.22 ネットワーク基地としての拘置所・刑務所

弁No.22 初めての国選事件で福岡拘置所へ行ったときのこと。まぁ、拘置所の入り方や弁護士接見室の場所すらわかりません。事前に指導を受けておっかなびっくり入りました。拘置所経験の豊かな被告人は、私に大きな期待をしていたそうです。拘置所内に置いてあるという「平成15年版」の福岡県弁護士会の名簿に載っていない弁護士であることはまず確認できたようです。従って、ここ1~2年以内に登録した20歳代の若者が来るであろう、と。そして、拘置所内で調べたところ、上田國廣弁護士と同一の法律事務所に所属している、ということがそのうち判明したようです。そこで、検察官による接見妨害を争って一部勝訴した上田国賠訴訟の原告弁護士と同じ事務所だから熱心に弁護活動をしてくれるだろうと期待していたとか、他の被告人からうらやましがられた、などと言われて、拘置所内の情報流通度には一応驚きました。現れた「新人」弁護士がすごい年齢のおじさんだったから、さぞビックリしたことでしょう。ただ、よく考えてみると、日本の右翼人脈や暴力団・ヤクザ人脈が、第二次大戦後は巣鴨刑務所で、ここ数十年は府中刑務所で作られている、ということは多くのノンフィクションものに書いてありますから、刑務所や拘置所が人的ネットワークの発信基地になっていることも実感した次第です。

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