弁No.26 いわゆる“司法改革”のスタート時期
弁No.26 今日は、一言だけ。日弁連司法改革実現本部編『司法改革 ― 市民のための司法をめざして』(日本評論社、2005年)の巻末の〔司法改革年表〕を見ると、今回の司法改革のスタートが「1990年5月25日 第41回日弁連定期総会「司法改革に関する宣言」採択」となっています。ちょっと、自画自賛に過ぎるのでは? もう少し、前史がありそうな。日弁連の中にも、この宣言に至るまでの前史はありますしね。もっとも、弁護士会以外の前史を書き始めるとキリがないのはわかりますが。この本の書評を、最近いくつか見ます。どの書評にも、法学部生、ロー・スクール学生や市民にも読んで欲しい、と書いてありますが、真面目に読む読者が、日弁連だけの先進的な努力で司法改革が始まったかのように誤解しないか、ちょっと気になります。
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