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2005.06.20

弁No.31 『自立する葦』

jiritsusuru_ashi
弁No.31 全国裁判官懇話会全記録刊行委員会編『自立する葦』(判例時報社、2005年)が、残念ながらまだあまり多くの読者を得ていないようです。この本は、「1971年のいわゆる司法の危機から30年余,今裁判所は司法制度改革の中で大きな曲がり角に差し掛かっている。本書は,その30年間における現職裁判官の自主的会合の全記録である。日本の裁判所史上類を見ないこの記録は,裁判官の在り方を考える生きた教材」(同書の帯に書かれている文章)です。本書の内容もさることながら、1,680円という値段にして最大の特徴は、おまけともいうべき付録のCDです。これには、全18回の懇話会全記録、なんと1,218頁がPDFファイルで再録されていますから、お買い得です。ただ、残念なことに、ISBN(国際標準図書番号)も付されておりませんし、オンライン書店にもほぼないようです。書店系でヒットするのは、このサイトくらいでしょうか。直接、書店から判例時報社に注文するのがいいでしょう。書籍データも含めて、裁判官の方からの投稿をご参照ください。ちなみに、私は、同書の中で、ひょっとしてもっともページ数を多くいただいて「全国裁判官懇話会が果たした役割とこれからの課題―全体会の記録を読んで」というコメントを、それこそ「司法の危機」の時代からの多数の文献を読んだうえで書いています。私が大学に入った年、1969年は、司法が誤った道に進み始めた年なのです。私の研究歴は、この司法の危機をそのままトレースするものです。この本を、すべての年齢層の職業法曹だけではなく、とりわけロー・スクール学生に読んで欲しいのですが、試験勉強でそれどころではないのでしょうか?

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