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2005.07.28

行政・自治No.12 掃除のおばさんもこれから1ヶ月間、長期休暇

speyer1988_hof_38705SpeyerGartenDSC_0195行政・自治No.12 (あとで、文章を若干直します。取り急ぎ)学生の年度末の爆発については、前回の記事の後に、<補遺>を加えておきました。このブログ始まって以来、初めて2通の私信が来ました。私にとって、もっとも、価値がありそうにない、おふざけの記事にだけ反応があったので、今まで書いてきたことは何だったのか、といささかがっくりです。
 さて、この間、新たに、ドイツ的な行政システムに触れることがいくつかありました。

 一般に、私が知る限り、ドイツの教授室の電話は直接にはつながらず、まず、秘書が出ます。この関所を通らない限り、教授本人とは話ができません。それはいいとして、最近気づいたことを2つ。

(1)あちこちの機関にインタビュー取材のアポ取りをしていますが、個人名の電子メールIDに送信しても、長期休暇中のため代理人が受信しています。本人名義の受信確認のメールだけは戻ってくるし、読んだ方から、「本人は○○まで休暇中です」と来るからわかるのです。休暇期間中の代理人は、少なくとも職場の被代理者の宛の電子メールは読めるようになっています。このように、職場には、「」としての側面しかありません。つまり、ある個人宛に、私信としてのメールも手紙も書けません。どんな役所宛の文書も複数の人の目に止まることを想定していなければなりません。その逆に、スタッフの名前や電子メールIDは、最近の日本の傾向とは異なり、全部公開されています。アルバイト的な研究支援をする学生の名前とIDすら、ホームページで公開されています。このことについては、別の「「小さな自治体」の可能性 ― いくつかの国の現実から」にも書きました。

(2)教授の秘書に電話をしました。5~6回ほど呼び出して、秘書が出ない場合には、研究助手の電話を自動的に呼び出すように設計されています。何回目から転送になっているかは、呼び出し音を聞いている限りではわかりません。教授の長期休暇中や海外出張中でも、ドイツの教授からは、秘書や助手が「委任を受けて(i.A. or im Auftrag)」として返事が来ますが、こういうシステムが確立しているから、教授たち自身は、今でもコンピューターを机の上に置いていることは少ないようです。

 さて、私の住んでいるフロアーの掃除の女性も、週末から1ヶ月、長期休暇に入ります。せっかく慣れたのに。しかし、代理の女性が、掃除のため1ヶ月やってきます。そういえば、20年前暮らしたミュンヘンでも、酒屋さんも1ヶ月以上休暇でいなくなりますが、毎年、代わりの人が来て、店を開けていましたね。小児科医や内科医は、長期休暇中は、「○○通りの▲▼医院に代理をお願いしています」という掲示をしてゆったりと休んでいます。継続してかかっていた患者についてはカルテも代行医師のところに行っているのでは。ギリシャ人やトルコ人の露店の経営者たちも、いっせいに夏休で、故国に帰っていきます。

 こちらでは、左側の1988年に写したキャンパスの緑地ですが、今年は、右の画像のように、樹木が生い茂っています。17年間の間に豊かに成長しているようです。さて、その20年の間に日本は、豊かにに成長したのでしょうか。もっとも、ドイツでも労働条件や人間関係は、競争原理で厳しくなってきていますが、それは、別の機会に。

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