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2005.08.06

弁No.39 台湾の司法改革(その4)

bm_auto_dsc_0045JusticeYuanEingangDSC_0056弁No.39 弁No.38 で、自動車の所属先明示を裁判所の透明性確保の関連で述べましたが、裁判所の車であることを明示したらテロの標的になるようなものであり、「開かれた裁判所」とは別次元の話しであるというご意見もいただきました。確かに、その問題はあります。ドイツでも、連邦通常裁判所のテロ関係を審理する専門部の裁判官名は公開されていないと15年ほど前には聞いたことがあります。ただ、昨年の秋に、ベルリンで連邦内務省の車でずっとお世話いただいた時にも、空港では連邦内務省の指定駐車場に、連邦内務省公用車であることを明示した自動車を止めていました(写真左)。最近では、、ドイツでもテロ対策で、高官の利用する車などはナンバープレートを一般車と同じようにする動きもあるようです。
 台湾の場合、憲法裁判所(写真右)の入り口も憲兵が1人いるだけで、この写真には、警備関係者は写っていません。憲法裁判所の中でも長官室の入り口前に1人が警備にいただけで、日本の最高裁とは異なるどころか、そもそも5権分立の各機関が集中している都心にも、日本の永田町や霞ヶ関のような厳重な警備はまったくありません。そもそも帰国時には委託荷物であるトランクのX線検査もなかったです。これがいいことかどうかは別として、日本の永田町や霞ヶ関ほどきびしい警戒態勢の国は、いわゆる先進国の中で見たことがありません。それほど、不安定な国なのかもしれません。判事補以上の全裁判官が定員ベースで2,525人(2005年度。裁判所職員定員法1条)で、成田空港だけ を警備する警察官定員1,994人(警察法施行令・付則23以下 千葉県警察に関する特例)と大差ないことには、驚きます。テロ対策強国なのですね。
 以上の警備のハナシは、まだ、司法改革のことと確かにあまり関係がないかもしれませんが、「」による支配と「」による支配の対比の素材にするのは、無理でしょうか。続きは、また。

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