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2005.09.04

行政・自治No.23 静かな選挙と熱い選挙(その2)

050903SpeyerWahl3DSCF0445050903SpeyerWahl2DSCF0446行政・自治No.23 選挙のキャンペーンが始まってもう1か月は経つでしょう。前回のブログ写真からほぼ1週間が過ぎました。同じ場所で6日後の9月3日(土曜日)に撮った写真が、今日の上の2枚と下の左です。選挙そのものは、9月18日です。白い大型掲示板は公共設置のもののようで、その後、CDUやSPD、緑の党のポスターが張り出されました。日本であれば、同じ面積で、同じ使い方が要求されると思いますが、どうみても、バラバラです。キャンペーン活動は、前回と同じ場所ですが、今日は、右翼政党も同じ形・サイズのパラソルを出して、市民に説明、というより、討論をやっています。母子3人は、SPDの風船を5つももらって帰宅する途中です。SPDに投票する保証ってまったくありませんが・・・。
 それにしても、この写真の対象物さえなければ、選挙が行われているという感じはしません。
 CDUの党首で、首相候補アンゲラ・メルケルさん(女性)は、旧東ドイツ出身で37歳くらいのとき、連邦政府の大臣になりました(経歴)。この当時、コール首相らによる大臣任命は単に人気取りでは、といった風評もありました。今では、党を率いるところまで来たのですね。050903SpeyerWahl1DSCF0447 89deutschvwritag_541
 他方で、これまでの首相SPDシュレーダー氏(同首相の経歴については、ここ、または、これをご覧下さい)。1989年当時、彼はブラウンシュヴァイク市の青年市長でした(といっても、計算すると45歳くらいです。35歳か36歳のときに連邦議会の議員になっています。彼がブラウンシュヴァイク市の市長だったという記録は意外に日本での紹介記事に載っていないようです)。彼がドイツ行政裁判官大会において、地元市長かつ法律家として挨拶をしている様子です。その短い挨拶の全部を理解したわけではありませんが、単なる若い法律家というにはとどまらないな、ただものではないな、と当時直感したものでした。その後、1990年にはニーダーザクセン州の首相、その後、連邦首相と、あっというまに、政治の頂点に躍り出ました。ドイツの政治家は、若くていいですね。
 ちなみに、日本の地方議員ドイツの地方議員の平均年齢は、干支で一回り違います。つまり、平均年齢が12歳ほど、ドイツが若いのです。まぁ、その辺りの仕組みはいずれ。
 こちら、ヨーロッパ。猛烈な暑さで、しばらく大学町を離れていましたが、連日30度を超す日々です。冬物の衣料品が足りるか心配でしたが、目下、真夏の服装です。

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