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2005.09.18

行政・自治No.27 静かな選挙と熱い選挙(その6)

050917SpeyerWahlReklameKlein行政・自治No.27 今日は、日本公法学会で行う報告プレゼンのパワーポイント画像の一部や報告目次をアップしようと思っていましたが、急遽、変更です。
 ドイツ連邦議会の選挙は、ドイツ時間であと1時間ほどで日付が変わる18日(日)に行われます。今日は、選挙キャンペーンの最終日。多少は、例のテント下でも賑わっているのではないかと、用事もないのに無理矢理時間を作り、カメラだけもって、丘を降りていきました。ナント、まったく選挙の「気配」の「ケ」の字もありません

 例の選挙運動を各党が展開していた大通り(8月29日付の行政・自治No.22 及び9月4日付けの 同No.23 を参照)には、もはや政党のテントが1つもありません。その代わり、秋の収穫を祝う屋台・露店が、あの700メートルの道路を埋め尽くし、人をかき分けないと前へ進むことができないほどです。この大通りの一番遠いところまで行ってみましたが、ついに選挙の雰囲気を感じるものはまったくありませんでした。
050917SpeyerHelbstFestKlein1 仮装をしてパンを王冠のように飾って歩いているオジさんもおれば、たった一人で7役・8役の楽器演奏をして、投げ銭を集めている人もいます。
 露店は、実にさまざまです。トウガラシだけで作ったリースも見事です。ハロウィンに飾ったり、使ったりするのでしょうか、種々のカボチャの店が多数。男性が持っている青い色の大きな花は、ドライフラワーにして冬の間の居間を飾るのだそうで、多くの人が買い込んで持ち歩いていました。050917SpeyerHelbstFestKlein2 アルコール度数の非常に高い蒸留酒(キルシュ・ヴァサーなど)の専門店も、写真の下の3つの店のように、並んでいます。牧草などで作った大きな人形がドームの横に座っています。一言でいって、収穫祭なのでしょう。その出店申請拒否処分のことが、次回の「行政法教育」のところで出てきます。なんと、順序よく、話がつながっていることでしょう!
 選挙は、郵便投票で済ませている人も多いようです。
 かねがね思っていますが、なぜ、日本では、一刻を争う重要な行政訴訟事件が10年も20年もかかるのに、人命にまったく関係のない開票行為が一秒を争って行われるのか、不思議でなりません。投票所の管理事務から、徹夜で開票作業に当たった職員が、そのまま早朝から平常の仕事を続けることは無理だと思います。非効率を前提に、残業手当、弁当屋さんの営業活動などのために、わざわざ日本では即日開票をしているのですね。私個人は、時間を短縮して早くすべきことは、即日(瞬時)開票よりほかにも、あるのではないか、と思っていますが、遠吠えでしかありません。

 すでに行政・自治No.22, No.23 をご覧になった方は、大型の公営?掲示板が3枚から2枚に減っているのにお気づきでしょう。なぜか、10日ないし2週間前から、2枚になっています。最終段階では、従来からのポスターの上に、さらに、小さなキャッチコピーを貼っている政党があり、道路脇も、従来より多くのポスターが見られます。また、ある政党のポスターは、何枚も取り外して、街路樹の脇に捨ててあります。いたずらで、目がくり抜かれているポスターもあります。
 いずれにせよ、「連呼」は、1回も聞くことなく、静かに選挙「」は、終わったようです。選挙関係の集会は、シュパイヤーの町中で、今日2件はあったそうですが。

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行政と自治を考える」カテゴリの記事

コメント

さきほどはお世話になりました。

>私個人は、時間を短縮して早くすべきことは、即日(瞬
>時)開票よりほかにも、あるのではないか、と思ってい
>ますが、

個人的には同感です。自動的に開く投票用紙などの短縮のための工夫、いつも「すごいなあ」と感心はしますが、「そこまでしなくても」と、ちょっと思います。

他方で、一昨年、ドイツ連邦議会で社会保障改革関係法案の採決(造反者が出たので結果が微妙だった)の様子をTVで見ていたのですが、いつまでたっても結果が出ません。なんと、数が合わないらしく数えなおし....ここまでくるとオイオイ、という感じですが。

>>「開票」は、投票翌日の月曜の朝8時から夕方
>>17時までに全国一斉に行われるそうです 

いつも選挙結果は日曜夜には判明している印象がありますが、あれは一部の市町村を除いた仮の結果、ということなのでしょうかね。

当然ご案内と思いますが、今回、ドレスデンでの小選挙区候補者死亡の為、同選挙区のみ10月2日に選挙が行われますが、影響を与えないためその他の選挙区(9月18日)の仮結果発表を差し止めるべきかについて、連邦憲法裁判所で争われたようです。結局は、とりあえずゴーサインが出たものの、後日の訴訟も考えられるとのこと。

ということで、今晩には大勢が判明するようです。しかし今日、どうなるのでしょうね。もしドレスデン次第、なんてことになったらそれこそ大変なことでしょうが。

(9月9日時点:日本語)
http://ja.wikinews.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E9%81%B8%E6%8C%99_%E5%80%99%E8%A3%9C%E8%80%85%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E3%81%A7%E7%A2%BA%E5%AE%9A%E3%81%8C%E9%81%85%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%A6%8B%E8%BE%BC%E3%81%BF

(連邦憲法裁判所決定関係:ドイツ語)
http://www.spiegel.de/politik/deutschland/0,1518,374703,00.html
http://www.n-tv.de/579483.html

投稿: かどまつ | 2005.09.18 17:44

距離にして200メートルしか離れていない宿舎間で、「かどまつ」さんと、お互いに、緊急の仕事を抱えながら、メールで「対話」をしているのですが、今日の夕方、改めて、ドイツの人たちに開票の仕組みについて聞いてみましょうね。昨晩、ピチャース教授夫妻は、自信をもって、朝8時からとおっしゃっていましたが。個室に電話がない宿舎との対話は、電子メールで日本経由?という時代です。

投稿: 木佐 | 2005.09.18 19:11

(ハンドルネームが変わりましたが、失礼します)

選挙を明日に控えて、収穫の市場になってしまうとは! !
日本だったら「最後の最後のお願いに!」と大騒ぎになるところですよね。。そして、郵便投票なんですね。またブログの方に引用させていただくと思いますが、よろしくお願いします。

投稿: 長谷川 | 2005.09.20 19:31

長谷川様。私も信じられませんでした。選挙の前日ですよ・・・。写真にある枯れ草で作った人形のようなもの、Heu(ホイ。辞書では枯れ草となっています)で作られたものですが、最近、日本の観光客がフランクフルトを避けて泊まるヴィースバーデンでも名物のようで、偶然、その市の同種の人形の写真を持っています。まぁ、秋の風物詩ですね。当日は、日本でも中秋の名月ではなかったでしょうか。こちらでも、月はまんまるでした。

投稿: 木佐 | 2005.09.21 07:36

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