行政・自治No.29 うわさ話は、世界を回る
行政・自治No.29 今回の短期留学滞在の締めくくりになる共催シンポジウム「21世紀初頭におけるドイツと南・東アジアにおける分権化と地方自治」が終わりました。報告したのは、インド(1名)、スリランカ(1名)、日本(4名)、韓国(2名)、中国(2名)、ドイツ6名でした。
19日(月)~21日(水)の3日間です。前夜の18日は、18時大学出発。19時~23時はワイン街道のワイン・レストランで上品なフルコースのドイツ料理。私にとっては2度目のレストランですが、小さな町に、こうした立派なレストランがたくさんあるのには改めて驚きます。寮に戻ったのは24時が近かったですね。それから、翌日の、というか、当日の基調講演の見直し、短縮化。
19日(月)は9時から18時までの基調報告や各国レポート、19時から市庁舎の「歴史の間」で、市長招待のレセプション。ほぼ全員が、担当者の許可を得て、市の紋章や市名の入ったワイン・グラスを記念にくすねて(いただいて)きました。
20日(火)は、なんと、朝9時から19時23分まで、午前20分、昼食1時間ちょっと、午後の休憩25分を挟んで、えんえんと報告と討論です。その後、大学主催の小さなレセプションが学内で。その後は、大多数は夕食もかねて街へ繰り出しました。
今日、21日(水)も9時からで、休憩は1回だけ短時間。一応、昼過ぎに終了しました。
私の場合、最初から最後まで、ピチャース教授と議長席に座っているわけで、居眠りなどはまったくできず、報告を聞きながら進行の打ち合わせをし、ときに司会者、ときに基調報告、ときに日本の状況について補足説明、と息を抜く暇がありません。
しかし、夕食時・夕食後の酒の席での世間話・うわさ話は、4カ国、5カ国の人物評価などにわたり、良い噂も、悪い噂も、国際的にすぐ伝わっていくことを、これまた改めて実感しているところです。
本当に世界は狭くなっています。そして、また今回も良い経験ができました。惜しいのは、日本でこのような国際的なシンポジウムを開催する条件が物的にも人的にも、財政的にも不足していることに加えて、何よりもシンポ開催のノウハウが蓄積されていかないことです。いつも、一からのスタートで、そのとき限りのスタッフ「動員」で終わります。多分、日本の国立大学法人などでは、数十年経っても、スマートな運営は無理でしょう。企業に運営を任す、というような形になるのではないでしょうか。ソフトのシステムのあり方に、問題を感じます。
報告と討論の成果は、来年夏頃までにドイツの著名出版社、Duncker & Humblodt 社から刊行の予定です。
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