法教育No.3 オットー・マイヤー通り
法教育No.3 写真の加工もして、できるだけ毎日、ブログを書いているのですが、ほとんどコメントもないし、時間の無駄だから、もうブログは止めようかなぁ、と思っている昨今です。
最近、ある学生の方のブログに、オットー・マイヤーのことが出ていたので、今日は、ちょっとだけ寄り道です。
私が今いるシュパイヤー行政大学院は、自動車がたくさん走る大きな道路は別として、あと2本の道路が縦横で囲っています。一つが、オットー・マイヤー通り。もう一つが、フライヘル・フォム(vom)・シュタイン通りです。(あまり詳しくない業界外の方のために付言しておきますと)前者は、日本の行政法にあたっても元祖のお一人ともいえる1895年に行政法総論の本を書いたドイツ人(でしょ?)。後者は、高校生でもならう19世紀初頭のシュタイン・ハルデンベルクの改革の方のシュタイン。行政学で有名な19世紀後半のロレンツ・フォン(von)・シュタインは別人。で、オットー・マイヤー通りとフライヘル・フォム・シュタイン通りの標識だけでもお見せしましょう。
ちなみに、19世紀初頭改革の片割れのハルデンベルクは、この間までベルリンのツォー駅から数分のところにあったドイツの連邦行政裁判所(写真左)(ちなみに、この建物、旧・プロイセン上級行政裁判所でもあり、戦後、これを連邦行政裁判所とすることについて、ソ連からの猛烈な反対があったことは有名な話です)の所在地の街路名でもあります。ハルデンベルク通りです。最近、連邦行政裁判所は、ライプツィッヒに移りました。元の連邦行政裁判所の大法廷には、グナイストの胸像があります(木佐『人間の尊厳と司法権』に写真あり)。この胸像も、ライプツィッヒに行ったかどうか、興味あるところです。
ちなみに、旧・西ドイツ時代は、ツォー駅が、いわば西ベルリンの中央駅ですが、東西再統一の後は、オスト(東)駅と機能分担というような関係にありました。今は、両者の中間にとてつもない中央駅を建設中です。
そう、ドイツの鉄道の話をするとキリがありません。フランスのTGV型の超特急が、来年からパリ-シュツットガルト間、パリ-フランクフルト間に走ります。パリとの間が日帰り圏に。今、ヨーロッパでは猛烈な鉄道建設が続いています。リクエストでもあれば、別の機会に。この話、法教育と関係ありません。
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コメント
せいさく0319と申します。
掲載されている日記を興味深く拝見させていただきました。事後の御連絡となりましたが、当方の記事にリンクをはらせていただき、日記を紹介させていただきました。
リンクをはらせていただいた件について、何か差しさわりがございましたら、その旨、御連絡ください。何分、ブログ初心者なもので、ご容赦ください。
また、よろしければ、今後とも、そちらのサイトを拝見させていただくつもりです。よろしくお願いいたします。
せいさく0319
サイト名 気になるブログ10件
mail:noguchi0319@mail.goo.ne.jp
http://plaza.rakuten.co.jp/kininaruburogu10/
投稿: せいさく0319 | 2005.09.16 10:41
はじめまして、といいますか…ゼミ生のHでございます。いつもブログは拝見させていただいておりますm(__)m
「オットー・マイヤー通り」の日本版を想定すると、「美濃部達吉通り」「佐々木惣一通り」「田中二郎通り」みたいな感じになるのでしょうか。日本では、通称も含めて政治家や地主の名前の付いた「通り」はあると思いますが、偉大な学者先生のお名前にちなんだ「通り」というのは、あまりないのではないかなぁと思いました。これも、日独のお国柄の違いなのだろうなと考える次第です。
投稿: hideaki | 2005.09.16 14:24
はじめまして。自治体で法務担当をやっております。
更新を毎日楽しみにしております。「止めようかなぁ」なんておっしゃらないでください(^^;
投稿: kei-zu | 2005.09.16 22:59