行政・自治No.42 この間、明るい選挙結果をあまり聞かなかったようなので・・・
行政・自治No.42
◆恵庭市長選開票結果
当18,146 中島 興世 59 無新
13,971 黒氏 博実 59 無現(自推)
三重県、宮城県、ニセコ町、佐賀市(も入る?)・・・、その他の自治体もあるのでしょうが、ドミノ倒しのように「改革派」本人またはその後継者が首長選で敗退している状況。これらの自治体で、思考停止、安楽主義、守旧原理がはびこっていくような気配が広がるようでは困ります。「ホッと一息」という職員の方も多いでしょう。そして、合併した自治体の中には、湯布院(由布院)の「潤いのあるまちづくり条例」の迷走のように、「開発」との戦が待っているところもあります。
そうした中で、この13日に、中島興世氏が恵庭市長選で当選されたことは、一筋の光明ともいえるものでしょう。この間、「あのノンビリした選挙事務所じゃぁ」と何人もの方が言っておられたのですが、最後には爆発的に支持者が増えたのですね。選挙運動最終日に恵庭市を快速電車で13時頃に通過しました。駅の前ではオレンジ色で染まった集会を瞬間的に見ましたが、どちらの候補者側の集会だったのでしょう。私が出会って話をした方々は、すべて中島さんの選挙のことを心配していました。
開票の時間には、すでに九州に戻ってきて、選挙速報をWEB上で見ていたのですが、結果がわからず結構、いらいらしました。
23時20分頃、当選確実を知りましたが、おそらく22年来の旧知の方が市長になられたという感慨よりも、今後の日本の地方自治そのものに与えるであろう期待がはるかに大きいです。
ご本人からは、投票日の朝9時に、
> おかげ様で、なにも思い残すことのないさわやかな朝を迎えることができました。
というメールをいただきました。その通りに、投票日は、明るい青空が札幌から千歳の間に広がっていました。きっと天も味方したのでしょう。
1993年(平成5年)の選挙のときには、有権者の3分の1が自衛隊関係票だったようですが、今回は、4分の1ということです。こうした状況のところでの圧勝は、現在の国内情勢を考える限り、非常に稀なことでしょう。ご本人の長い蓄積の賜物です。ちょっぴりは、全国からの支援も意味があったかもしれません。
どう考えても、今後の道は平坦ではないでしょうが、ご活躍を祈念します。
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