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2005.12.23

弁No.51 被告人となった元・裁判官 そして、拘置所で最後の接見

弁No.51 九州としては大雪。朝、タクシー会社に電話をしても「運転手が会社に出てきません。スミマセン。配車できません」。急遽、朝食も取らず、市電を頼りに駅まで行ったら、なんとか30分遅れで福岡には着きました。そして裁判所にもっとも近い地下鉄赤坂駅の上に出てきたらすでに9時57分。裁判は、10時開始。リュックも重いため、わずか200メートルもないところで、タクシー利用とあいなりました。積雪被害額は、このタクシー代です。

 さて、井上薫判事が記者会見されたという今日(今、昨日になった!)、福岡でも法曹関係の記事が夕刊に載りました。この10月5日に、離婚した妻に引き取られていた長女(9つ)を連れ去ったとして未成年者略取容疑で逮捕された元・裁判官、現・弁護士の第1回目の公判が福岡地裁で午前10時からありました。彼の父親や、行為に協力した探偵社員など計4名が被告人で、父子は身柄拘束で手錠姿のまま法廷へ。釈放されている2名は背広姿です。もっとも軽い役割を果たした被告人だけは否認部分が多く、第2回公判から、分離裁判となります。

 諸般の事情があって、当初から、今日の初回公判は、是非、傍聴しておきたいと思っていました。東大経済学部、東大法学部を出て、東大大学院法学研究科中退で司法研修所に入られたようですから、秀才なのでしょう。自分が勤務していた裁判所に被告人として、しかも身柄を拘束されたまま出頭することになるとは、夢想だにされていなかったはずです。2時間弱の公判でしたが、4人にそれぞれに付いている4人の弁護人の対応もまた、いろいろと勉強になりました。今日書けるのはここまでです。

 来週の月曜日、つまり、12月26日の午後1時10分、私が昨年の11月から関わってきた生まれて初めての国選弁護事件の判決言い渡しです。これより後に担当した他の国選事件や少年付添事件はとっくに終わっています。福岡地裁101号法廷です。お暇な方はいらっしゃってください。今日の公判を傍聴した後、これから簡単に会うこともなくなるであろう当の被告人の接見に拘置所まで行ってきました。13回目くらいです。彼は、わずか数枚の年賀ハガキを買っており、そのうちの1枚が私に出す予定だったそうです。しかし、この9月に実父が死亡したことを最近になって知らされ、年賀状は出せないことになった、と。4日後の法廷では言葉を交わせないので、行って良かったです。
 今週は、高裁での民事事件も1件、和解でおわりました。今日も、行政法の観点から興味深い問題で、弁護士会、某市役所などとのやりとりで結構な時間を費やしましたが、いずれもぶつかって初めて気づく問題ばかりで、いい勉強になります。なんと、建築確認に関する建築審査課保管の書類は3年間で廃棄処分とのこと。今、騒がれている建築問題に関心のある方は、いまのうちに、図面などを確保しておかないと大変なことになるかもしれません。この点についても、また後ほど。

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