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2006.02.02

弁No.55 国会議員のバッジ、弁護士のバッジ(その2)

taiwan_gericht_nameplate弁No.55 先日の弁No.54で「国会議員のバッジ、弁護士のバッジ」を書いてから、それに対するコメントで、私が身近におつきあいしている弁護士の方が、意外にも、バッジを日常付けていらっしゃることが判明しました。
 しかし、やはり最近は、本当に同僚弁護士がバッジを付けている姿を見ることは減ったように思います。ほとんどの弁護士が、裁判所やどうしても付けなければならない場所に入るときだけに、直前に付けているような気がします。地下鉄赤坂駅の近辺でも、弁護士が乗降している割りには見ませんね。こうして、バッジを付けなくなると、裁判所の中では、誰が当事者で誰が代理人か分からなくなります。まさに、ドイツでは司法改革のときに、裁判官にも法服は要らないのでは、という議論が起きたものの、参審員もいる法廷が多いので、誰が裁判官かが分からなくなるということもあって、法廷にいる裁判官は法服を脱がないようにした・・・のです。同じように、弁護士がバッジを持たない国では、弁護士も法廷では法服を着ていますね。

 では、弁護士からバッジを取ったら、どうして弁護士であることを証明するのか。実は、3,000円ほどで弁護士の身分証明書を作れます。日弁連が結構立派な身分証を発行してくれます。ですが、そのことを弁護士さんでも知らない方もおられます。いわんや、普通の市民も、それどころか、私も弁護士登録をするまで、弁護士に身分証明書があることを知りませんでした。今まで、郵便局での不在郵便物受領、銀行での手続の際に、身分証明を求められて、わざと、弁護士の身分証を出したことがあります。が、「完全に」、「即座に」、「ろくろく見ないで」、窓口担当者は、『却下』処分。窓口マニュアルでは、証明書類のリストに挙がっていない!!

 どのような窓口でも、運転免許証健康保険証以外は水戸黄門の印籠にはなりませんでした。誰も見たことないものには証明価値がないのです。確かに、警察手帳の表紙だけを見せられても、私は信用しませんしね。

 上に書いたように、外国では、弁護士にバッジがない代わりに、法曹としての仕事をする場合には、法服があります。ただ、この法服をいつも鞄に入れて、交渉や立会いの場に行くわけにはいかないでしょう。外国ではどうして職を証明するのでしょうか? バッジは、コメントでもいただいたように、いざというときや、警察・拘置所・刑務所への出入りでは便利です。それでも、究極的には、本当に必要かどうか・・・

 天皇の三種の神器から来ている裁判所のバッジ(その説明は、『テキストブック現代司法』(第4版)103頁を参照)を問題にするよりも先に、合議法廷での和解事件なのに、部を構成している3名の裁判官が揃ったのを一回もみたことがなかったり、いつも和解期日にいる部長以外の裁判官の方の名前が最後までわからなかったりするのも、いかがなものでしょう。せめて、写真の台湾並みに、裁判官は法廷にネームプレートを置いて欲しいですね。

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