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2006.02.05

弁No.56 ドイツ連邦行政裁判所長官の講演会について

弁No.56 ドイツの行政事件の最高裁である連邦行政裁判所の長官エッカルト・ヒーン氏の講演会が開催されるそうです。

 同裁判官には、1986年3月19日にミュンヘンで、バイエルン州の高等行政裁判所判事でいらっしゃったとき、同州の地方自治法のコンメンタールの執筆者としてインタビューしました。その半年後の9月10日には、ベルリンの行政事件の最高裁に移られており(6月に就任)、ツォー駅近くの連邦行政裁判所で再会しました。拙著である『人間の尊厳と司法権―西ドイツ司法改革に学ぶ』(日本評論社、1990年)の77頁、378頁に登場します。あれからちょうど20年経ったのですね。

 今回は、行政裁量がテーマのようですが、この拙著では、同氏が、バイエルン高等行政裁判所長官ロッツ氏と同じく、「行政裁量は市民の権利保護のために厳しく統制されるべきで、干渉の過剰として時に批判される現状も法が求める裁量統制の限度にとどまっており、法律上認められた行政の自由な余地を圧迫しているのではない」という趣旨のことを述べておられたことを紹介しています(378頁参照)。

 バイエルン州といえば、保守的で知られた地域ですが、そこの行政裁判官でも、このような感覚が通常なのです。同裁判官は、行政庁の出身ではなかったかと記憶しますが、今となっては不鮮明です。

 こういう言葉を、是非、日本の現職裁判官に聞いて欲しいものです。

―― 引用 ――
 講 師 エッカルト・ヒーン氏(ドイツ連邦行政裁判所長官)
                  
 題 目 ドイツにおける行政裁量の裁判的統制
           
 日 時  平成18年2月14日(火)15:00~17:00

 場 所 関西大学千里山キャンパス 児島惟謙館1階 法学研究所第1会議室
      〒564-8680 吹田市山手町3-3-35 関西大学法学研究所
      TEL 06-6368-1179/ FAX 06-6339-7721
      E-mail : hk-adm@www.kansai-u.ac.jp       
  
 備 考  講演・討論のいずれにも日本語通訳が付きます。

 詳しくは、 こちらをご参照ください。
―― 引用、おわり ――

 私も、是非、出かけたいのですが、叶うかどうか・・・

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コメント

木佐先生

 関大で、ドイツ最高裁長官の講演があるとは、私も知りませんでした。
 関西大学法学研究所所長の孝忠延夫先生は、私の記憶が正しければ、確か島根大OBだったはずですが。(間違っていたら御免なさい)
 学部時代、外国法の必修で、アメリカ憲法の原書を読む講義を受けた覚えがあります。
 

投稿: 杉山富昭 | 2006.02.05 10:02

孝忠先生の出身大学はご指摘の通りです。業界では有名な指宿信先生も島大の後輩ですよ。講演会の案内文はもう少し詳細ですので、本文を手直ししましょうかね。九大に先頃までいらっしゃった角松先生が通訳をなさるそうです。

投稿: 木佐 | 2006.02.05 10:34

木佐先生

 講演会は14日ですね。久しぶりにOBヅラして、関大に行ってみようかどうか、今、考え中です(笑)

投稿: 杉山富昭 | 2006.02.05 10:37

木佐先生、広報活動へのご協力(笑)ありがとうございます。
>九大に先頃までいらっしゃった角松先生が通訳をなさ
>るそうです。
えっと、その情報はできるだけ強調しないようにしているのですが(笑)。『人間の尊厳と司法権』をもう一度読み返してから講演会に臨もうと思います。

投稿: かどまつ | 2006.02.05 12:53

>講演・討論のいずれにも日本語通訳が付きます。
あ、これですが、講演本体のほうは日本語訳を配布するだけで、逐次通訳はしないことにしましたので、ご了解ください。討論は、頼りない通訳が一応ついています。

投稿: かどまつ | 2006.02.06 06:10

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