『判例百選』シリーズの引用判例集
いままで、各年の重要判例シリーズと若干の個別分野シリーズを別とすると、各法分野の『判例百選シリーズ』で解説対象となる裁判例は、最高裁判決(決定)に限られ、その出典は、原則として民集・刑集のみだったように思います。そこで、通常は手元においていないのに、無理矢理、民集・刑集から引用するわけです。しかし、民集・刑集の本物を見たことのある法学生はどれほどいるのでしょうか。久しい前から、私の場合には、『行政判例百選』の第4版(1999年刊)の前から、『判例時報』、『判例タイムズ』の号・ページも挙げていただくようにお願いしていたのですが、今回、第5版から実現することになったようです。ゲラ(校正)刷りで確認しました。ただ、今回は、解説の中で使っていた西暦が元号に直されているようです。文部科学省への最近の提出物も、外国で出版した本や論文のデータであっても、出版年を昭和や平成に直さなければ受け付けてもらえないのですが、何か、グローバル化というのとは反対の復古調を感じてしまいます。
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コメント
トラックバック、有り難うございました。4月28日付のブログで、再度、部分的に触れさせて頂きました。
投稿: 木佐 | 2006.04.28 21:59