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2006.05.23

行政・自治No.52 熊本市のスキャンダル・リスト(暫定版)

行政・自治No.52 誰でも、自分の住んでいる街のことを良くしたいと思っているでしょう。私もその一人です。しかし、ずっと住んでみて、よくなる気配はほとんど感じません。今回、人事課そのものに不祥事の臭いを感ずる私は、思い切って、これまでのコレクションを公開することにしました。

 なるべく、全国の方に、見て欲しいと思っています。こうした「自治」体もあるにはあるのです。自治体を応援する立場の地方自治法研究者としては言いにくいことですが、「日本の自治体に自治は無理かな」と思わせるほどの迫力のある「量」です。

 この3~4年間の熊本市新聞記事コレクションです。私自身が、コツコツと集めたものです。記事そのものをスキャナーで読み込んでいますので、新聞社に使用料を払って、PDFファイル形式で公開しようとしましたが、新聞社は、特定の目的で集めた記事は、仮に使用料を払っても掲載を許されない、ということでしたので、断念しました。
 したがって、エクセルで、新聞記事につき、新聞社名、日付、見出しを整理しました。若干の発行新聞社がわからないものがあります。

 この掲載記事のすべてが「不祥事」ではなく、解説に属するものも入っていますが、大部分は「不祥事」と断言できるものです。記事の多くには、「人事課」が、「以後、○○○(改善、指導、徹底など)をします」という発言を載せていますが、その人事課が、もしも、仮に、問題のある組織だとすれば、下級の職員の腐敗・不祥事はなおも続くでしょう。

 興味深いことを3点だけ:

① 現市長が若くして当選された直後しばらくは、本当に、不祥事が紙面から消えました。これは、不祥事記事が隠されたのではなく、本当に、庁内に新しい風、雰囲気が瞬間的に流れて、不祥事が起きなかったからだと思います。誰かが、止めることができたのではないでしょう。

② この不祥事一覧で逮捕されるなどの行為をした職員の大多数は、いわば下級の職員だけと言っても過言ではありません。言い換えれば、普通の自治体であれば、幹部に逮捕者が出て当然の質と量の不祥事なのです。本当に不思議なことに幹部には不祥事がないようなのです。つまり、本当に、不祥事を起こさない幹部がたくさんいながら、部下なり下級職員の不祥事に歯止めをかけることが出来ない、という実態を、この一覧表は示しています。普通、部下は、上司の行動を真似て成長していくものなのですが・・・例外的な自治体もあるものですね。

③ この一覧表を、北海道ニセコ町の職員の方に見てもらい、同町でも1件くらいあるのかどうか聞きました。サラ金苦で退職するようなケースも含めて、本表に上がっているような事件は、この10年間、1つもない、とのことでした。結局、原因は、組織体質のようですね。

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