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2006.07.25

自治・行政No.58 ほんとうの「国民保護計画」はどこに?

自治・行政No.58 30数年前でしょうか、宍道湖そのものが溢れたことがありました。偶然に公演をしていたキグレ、木下、矢野・・・、いずれのサーカス団だったか忘れましたが、宍道湖岸のサーカス小屋もひどい状況になりました。このとき、自宅に戻るのにとんでもないルートを探しつつ、いくらかかったかわからい時間を費やしました。当時、何家族もの親戚が、山間部から都心に移りました。鉄砲水のすごさも知識的には分かっているつもりです。

 私自身にとって、今年の水害は、それ以来30数年ぶりという感じです。やはり、災害は、普段は他人事になっていることに、今さらながら自分でも問題だなぁ、と感じます。もっとも、一昨年の台風の時は、マンションのベランダで片づけものをしているとき、50メートルの強風と強雨でガラス扉が開かなくなり、10階から吹き飛ばされそうになりました。ほんのわずかに風が弱まった隙に部屋に戻ることができ、文字通り、一命をとりとめましたが。

 今回の豪雨で、従兄弟の家では、乳牛が濁流に流されたり、頭だけ柵に挟まれたりして、3頭が亡くなったそうです。60頭前後の乳牛は、何とか流されなかったものの、搾乳機や高価な農機具が水没して使い物にならず、仮に搾乳できても、出荷する道路がないとかで、打つ手がないというニュースが過日入っていました。彼の近隣に住んでいる別の従兄弟も情報収集ができず、私の方が電話で先に知って、悲惨な情報に詳しかったりします。この酪農家も今回の水害で、今までの数十年の苦労も水泡に帰す可能性が大きくなりました。山河は荒れて、ますます人々は都会に出るしかない構造になっています。

 私は、危機管理の一環として、使用されていない搾乳機の備蓄箇所整備や緊急時のそうした機器のヘリコプターによる配備など、普段から地域防災計画の中に書かれていなければならないと思うのですが、弱者の危機には、目配りがないような気がします。国民保護法制は、日常に起きる災害を想定したこうした農産漁村の人々の保護法制でもなければならないと思うのです。地域防災計画自体が(自治体職員の中でも)あまり知られていないのに)、国民保護計画に吸い込まれていっては・・・

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