自治・行政No.59 1,600件の権限移譲。韓国の済州特別自治道の出帆
自治・行政No.59 韓国の済州島は、この7月1日に、済州特別自治道となりました。韓国の新聞の日本語版によれば、次のように説明されています。
「盧武鉉政権による地方分権モデルとなる済州特別自治道は、新たな地方自治時代を開く転換点になるとともに、規制緩和などを通じた観光・教育・医療などの産業育成、競争力を持つ国際自由都市の造成基盤を確保するなど、大きな意味がある。政府から1,600件の中央権限が移譲され、自治警察や教育自治など新しい制度が導入されることから、政府は特別自治制度が定着するまで一定期間にわたり中央レベルで支援や調整役を務めることになる。このため、首相が委員長となる済州特別自治支援委員会が設置され、規制自由化、中央権限の追加移譲、成果管理体制構築などの課題を進めていく考えだ。」
日本の道州制案と、どう違うのか、今後、丁寧な比較研究が必要でしょう。昨年の秋か年末に、私の研究室に所属する韓国出身の博士課程院生から、済州島が一種の連邦国家の支邦(国)にも当たるような大きな独立化をする立法化が進行していると聞いて以後、注目していました。立法化は早い、ということでしたが、本当に早かったですね。一歩先を越されている感じがします。今回の正式発足についても、同院生からの情報提供です。
以下、日本語の参考サイトです。ニュース記事を3点教えてもらいましたので、便宜上、1、2、3としてリンクを張っておきます。
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