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2006.11.28

行政・自治No.64 思いもよらなかった中国の地方選挙

行政・自治No.64 061128china_wahllist 中国天津市で2006年11月16日に行われた区(市地域内の区)の議員選挙の投票用紙です。本物は、朱印が押されていますが、これはモノクロのコピーです。

 私は、中国の選挙では、信任投票と思っていました。まったく違っていて、この選挙区では立候補した4名から3名を○印を付けて選ぶ選挙です。しかも、自分が推したいと思う人の名前を書く欄が設けられています。いわば「出たい人より、出したい人を」という仕組みを表現しています。

 実際には、立候補もしていない人の名前は知られていないから当選することはないのですが、次回選挙では知名度が上がることになるのでしょう。この投票用紙を見せてくださったのは天津市内の弁護士。彼の名は最上段に書かれています。来年は、日本の法曹との交流を日本で、と張り切っていらっしゃいます。選挙の前日だというのに、自らが終日、あの広大なことで日本でも既に知られている天津市の大工業開発地域を案内してくださいました。つまり、声をからした絶叫選挙戦はない、ということです。もとより、中国の選挙制度に種々の問題があるかもしれず、それは今後の勉強の課題ですが、なにがしか日本より進んだところがあるのを感じさせられた一コマでした。市内を走っても、日本的な選挙の雰囲気はありませんでした。この辺り、ドイツと似ています。

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