悲しい計算 2話(その1)
今回お招きした6名の外国人ゲストを巡るドタバタ劇から
その1 同じ飛行機で同一区間を往復された同一国の2名の航空運賃。そのうち、A氏は、年長。
A 氏
運賃: 54,628円
空港施設使用料: 958円
TAX: 1,348円
合計: 56,934円
B 氏
運賃: 67,520円
空港施設使用料: 1,185円
TAX: 1,666円
合計: 70,371円
事務当局の言うとおりに、4枚もの書類にサインをしてもらい(サインする人、苦笑い。私も外国でお金を受け取るときに1枚しかサインをしたことはない。それに、日本のように多数の資料を事前に出させる国は一度も経験したことがない。朱肉を押した見積書、搭乗券半券、正式の領収書、全旅程表、宿泊日ごとの連絡先。見積書には税金等が正確に記入されていること)、封筒を渡した後に、上記のような金額の違いがあることが偶然に判明。当然に、時間は迫っているのに、ドタバタが始まりました。
まだ、後の予定があったので、私がいったん封筒を預かりました。大学本部の事務方とのやりとりによると、安い方が正しく計算した航空運賃とか。それでは、ご本人たちが本国で支払った金額の実感と合わない。レートがおかしいと思い、また、事務当局とやりとり。本国で支払った日の銀行レートを用いているようですが、この点、まだ正確な情報はありません。しかし、仮に銀行レートが正しくても、本国に円で持ち帰ったときに両替すれば、完全に数パーセントの目減りをします。このことは、他の大学ではどうされているのでしょう? 低い金額の方が正当であるから、多い方のB氏からお金を取り戻して欲しいとのこと。私は、そのようなことはいまさらできませんから、私が、13,437円を大学に個人的に支払うことにして、御両名で足して2で割ってもらうことにしました。
早朝発の飛行機のため、母国で前泊を要するゲストがいることなどは、考えてもいないのですね。そのことは、招聘する教員の責任ということなのでしょう。詳しい旅程は提出させられているのですが。
この計算ミスの原因ですが、単純に、大学本部の旅費計算担当職員(複数)の計算違いだそうです。それでも、私が差額のお金を大学に納めるしかありません。係長からは、こちらから電話したら、お詫びがありました。まだ、詫びてくださるようなミスは救われます。
その2
これもなかなかのものです。次回に。そして、このシリーズ、延々と続きそうですが、当局より途中でストップが入るかも知れません。それでも、これほどひどい環境の中で、国際協力による研究をせざるをえない実態を世間に伝える義務があると思っているので確信犯的行為です。誰かが外に向けて書かないと、この科研費制度やこの大学は治りません。
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