中国トップ層指導者は先頭に立って法律を勉強する
今日、充実した講演会は終わりました。
王公義博士・中国司法部(法務省)幹部の講演原稿から抜粋
―― 引用、開始 ――
2.中国トップ層指導者は先頭に立って法律を勉強する
「要するに、中国では、指導者幹部が法律を勉強する制度が既に形成されており、年度評価と昇進昇格の重要な評価要素となっている。現代中国では、法律を勉強しない、法律教育を受けない、法律に基づき仕事をしない人は、ほぼ仕事ができなくなると言っても良いであろう。」
「現在中国では各級政府が公務員を募集するには、全国統一試験を行うが、大学以上の学歴でなければ応募できない。時には一つのポストには数千人が競争する。また一部のポストは修士以上の学歴しか応募できない。例えば今年司法部は公務員5名を募集したが、大学卒業生が応募することができるのは、人民調停の仕事を担当する一つのポストだけであり、その他は全て修士以上の学歴を必要とする。そして、大学卒業生が応募できるそのただ一つのポストには2000人以上の応募者がいた。」
―― 引用、おわり ――
今日の基調講演が終わった直後に休憩を取りました。その際、韓国の教授から、この講演をすぐにでも韓国の専門誌に翻訳し発表したい、との申し出がありました。法治国家論に立った公務員の法教育の実践経過の発表は、ショッキングなものと言える内容でした。
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