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2007.03.17

弁No.71 タイの裁判官の「環境法」研修(2)

 タイの裁判官の方々にタイする平日10日(計2週間)の「環境法」研修が終わりました。今夕は、裁判官全員による九大側関係者へのご招待がありました。といっても、各自のスケジュールの都合上、計4名のみが出席できたに過ぎません。福岡市内のタイ料理店です。

 皆さんのお顔をみて、今回の研修が成功裡に終わったことはすぐに分かりました。そして、最初の団長のご挨拶で、今後も引き続き、裁判官研修を九大で続けたいというお話しを聞いて、乏しい時間をやりくりした教員としても、有り難い評価と感じたことでした。

 私は、30分ほど在席した後、すぐにタクシーで、今日、終わったばかりの自らが主宰していた国際シンポの懇親会場へ。こちらも、有意義な議論ができました。とくに、中国人民大学の胡教授による中国の法官(裁判官)に対する大学教授陣も行う専門教育(研修)などは、日本とは相当に事情が異なっていて、興味深いものであり、同時に、タイの裁判官の方々が、こうして外国である日本で研修を受けておられること、また、中国の裁判官も多数が(というより大量に)EU諸国に派遣されて、EU水準の法教育を受けておられることなど、新たな情報入手もありました。

 次々と、アジアの中の日本の有り様を考える機会を与えられて、ある意味では幸せなことだと思っているところです。

 実は、タイの裁判官をご案内して終日撮影した産廃施設や諫早湾干拓地の写真などは、当日帰宅後の深夜、パソコン画面にデジカメをつないで見た後に、自分ではパソコンに転送したものと思い込み、デジカメの充電を始めるときに全部消去してしまいました。疲れに疲れていたところで、思わぬ大きなミスをやってしまし、視察の写真がすべて消え去りました。あ~あ、といったところです。このことに気づいたのが翌日なのですから、疲労の度合いも推し量ることができます。もったいないことでもあり、悲しい老化現象でもあります。貴重な写真もあったのに・・・。

 タイについては、前回分について、コメントをいただいています。引き続き、国際的視点から、考え続けていきたいと思っているところです。

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コメント

木佐先生
いつもお世話になっております。渡邊@長崎です。

「タイの裁判官の方々にタイする……」

これは、わかってらっしゃって、あえてこうなってるんですよね(笑)。

投稿: Hiroshi Watanabe | 2007.03.27 17:38

「タイの裁判官の方々にタイする」・・・ですか。冒頭の文章ですから、推敲に推敲を重ね・・・と言いたいところですが、デジカメ写真を全部消去してしまう才能の持ち主であるから、この文章も、ひょっとしたら「対する」なのかもしれません。この際は、シャレということで、シラを切らせていただきます (-_-;)

投稿: きさ | 2007.03.28 00:57

タイの豊かさ
ひとりあたりのGDPでは、タイはロシアをぬいています。
環境法がちゃんと実行されているかは先進国の指標ですが、ロシアはこの点落第なのかもしれません。

投稿: MADI | 2007.04.01 07:16

MADIさん。どうもです。タイの方々への研修を行ってから、急に新聞の国際面の切り抜きまでするようになってきました。貧富の差は大きいようですね。治安や政情の不安定もあるようですが、受講されている裁判官の方々の雰囲気からは、そうしたことはうかがい知れなかったので、関心が深まりつつあります。ロシアの方が低いのですか・・・? 知りませんでした。

投稿: きさ | 2007.04.02 02:48

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