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2007年8月の記事

2007.08.24

行政・自治No.70 尻尾の更迭

行政・自治No.70 逢坂誠二氏2007年8月23日付けのHPの日記より、引用。

> 4)社会保険庁
> 私もよく知る、
> 社会保険庁の総務部長と運営部長が、
> 更迭されるそうです。
>
> 総務部長は
> 社会保険庁組織全体の管理不十分なため、
> 運営部長は
> 「宙に浮いた」年金記録への対応のまずさ
> これが、それぞれの更迭の理由です。
>
>
> しかし何か釈然としません。
>
> 現職の事務屋さんを更迭する以前に、
> 政治家の対応、
> これまでの積年の政権の対応、
> これを問う必要があるのではないでしょうか。
>
> 二人の部長の更迭では、
> 単なるトカゲの尻尾切りに過ぎません。
>
>
> そして二人の部長の更迭先が、
> 北海道と九州の厚生局長だそうです。
>
> 更迭先になった北海道に住む、
> 我々は、さらに釈然としない気分です。

 まったく、同感。なぜ、たまたま、そのときに、そのポストに居る人が責任を取らされるのでしょう。日本の公務員制度の根幹がおかしいのですが、大きな声にならないのが不思議です。ドイツであれば、退職した公務員も、懲戒裁判所で懲戒裁判を受けたりするのですが、日本の場合、多くは「辞め得」。公務員法の根っこからの改革を行える可能性が、日本型「国民主権」のもとで、あるのかどうか・・・

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2007.08.16

アラベラ・美歩・シュタインバッハー追加演奏会のご案内

 今秋の企画に追加が入りました。杉並公会堂大ホールでの独奏会です。

 詳しくは、チラシから、内容をご覧ください。2007年10月27日(土曜日)18時開演の催しです。

 しばらく前から分かっていましたが、掲載の余裕がありませんでした。チケット発売から20日も経っていてすみません。→関心のある方へ

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2007.08.15

駅弁・空弁・行弁

 陰気な話は、いくらでも続けることが可能ですが、ちょっと一息。

 このタイトル「駅弁・空弁・行弁」は、全国町村会の『町村週報』に、おおむね年に4回執筆している最新の巻頭コラム「閑話休題」に載せたものです。

 意味不明、という方は、ご一読いただきますと幸いです。上記「閑話休題」では、一連の過去の記事も読むことができます。まもなく、ホームページの業績欄にもリンクを張る予定ですが、時間の関係であくまでも予定に過ぎません。

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2007.08.04

50日ぶりですが、生きています

 50日間も、このブログを更新しなかった(できなかった)ため、さすがに、生死を問い合わせてくる方も出てきました。とりあえず、生存していることのご報告です。

 4月1日にロー・スクールの講義が始まり、この7月30日に期末試験。昨日から3クラス分の採点を始めたものの、次々と入る雑事に追われ、どこかに逃亡でもして一気に採点しなければ8月9日正午の入力締め切りに間に合わない可能性があります。その入力も、大学の研究室からでないとできないので実質、あと3日間もありません。小レポートや、3回の小テストの結果、その他の要素を点数化して、エクセルで処理し、100点満点に換算し、上位者から順位を間違いなく付けていく作業があります。

 世間は夏休みがあるようですが、8月20日まではロー・スクール関係で拘束続き。このあとも、修論審査、新司法試験のバーチャル試験の答案採点、すべてPDFにして保管されるロー・スクール学生答案に関する学生への質問回答、そして、すぐに、秋の大学院入試。北大時代には夏の2ヶ月間でかなりの研究上の仕事ができたのに、ここでは、ほとんどゼロ。

 私の唯一の夏らしい行事は、8月1日の夜、(福岡市内の)大濠公園で行われた大花火大会に出かけ、外国からの留学生を招待して、少数のゼミ生といっしょに、ビールとつまみを持ち込んで、過ごした数時間で終わりました。この花火見学の場所は、とても遠いところで、法律事務所から歩いて5分でした・・・。桜が咲いたと思っていたら、期末試験の日は、土用の丑の日。今日、外を歩いていたら、もう、赤とんぼが飛んでいました。

 それにしても、この4ヶ月間、完全に、司法試験予備校教師に成り果てました。そして、疲れ果てました。一体、だれがこんな制度を作ったのでしょう。今、わがロー・スクールでは、学生と教師、双方のメンタル・ヘルスのあり方が真剣な課題になっています。当然ですね。まじめにロー・スクールの担当をしている教員で、病院・医者へ行っていない同僚が果たして何人いるのでしょうか・・・

 昨年度から大型科研費が当たっているというのに、この1年半、研究グループ代表としての私の研究作業はまったく進んでいません。今年度の研究計画にいたっては、まだこの時期に及んでも白紙です。文部科学省がロー・スクールに要求していることと、科研費受給者に要求していることと、通常の教育・研究のすべてを平均的にこなすには、3人分の能力と時間が要ります。一度、文部官僚も、全員、この苦痛を味わってみたらいいと思いますが。同省が国立大学法人に要求していることは、無責任であり、実際にはできないことや、論理矛盾のことがいっぱいです。

 ブログを書けなかったこの50日間、信じられないほどの不祥事、不可解なできごとにぶつかりました。もとより、大学内の出来事です。自浄力はほとんどありません。九大の本部と法学研究院の場合、相当の内部告発をしても、絶対に私を処分できないような先例がたくさん蓄積されましたので、私も安心して、これから書くことにします。

 もう、世間の方々に治していただくしかないと思います。自民党、社会保険庁、コムスン、消滅する某大監査法人などの不祥事も、今の私どもはとても批判・非難できるような立場にはないです。まったく同種の、しかし、ささやかな規模の腐敗は、着実に進んでいます。果たして、何十回連載したら、一応終わるのでしょうか・・・。コンプライアンスなど絵空事、というと言い過ぎでしょうか。

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