鈍感力・放置力・呆痴力
最近、著作としての『鈍感力』が売れているようですし、自治力や対話力や○○力という言葉が非常に目につきます。
確かに、本の『鈍感力』は、読んではいませんが、必要な気がします。そして、組織で生きていく上で、問題があっても放置する力、問題の存在そのものに気づかない呆痴力を自ら磨くことも重要であるようです。また、問題からの逃走力も要るようです。普通は対決するのが好きな私も、今年は、「逃げるが勝ち」なのか「逃げるが価値」なのかわかりませんが、これをやってみました。
何事にも、「見ざる、聞かざる、言わざる、考えざる」が重要のようです。
この「4猿」というのは、裁判官社会で一般的な思考様式だ、と元・大阪高裁の著名判事が、おっしゃっていました。1990年よりちょっと後でしょうか。この方が、『日独裁判官物語』の撮影の際に言っていただくようシナリオに書いてなかったために、映像化できなかったのが残念ですが、4猿の思考は、放置力や呆痴力を備えるのと似た発想でしょう。もっとも、あまりに放置と呆痴が過ぎると、ある日に突然に、表向きの法治主義が飛んできて、「逮捕」、ということもありうるので、自己防衛だけは同時に配慮しておくべきでしょうね。
| 固定リンク
「制度疲労から制度腐敗へ」カテゴリの記事
- 自転車盗難の被害届を出したら顔写真や指紋を取られる?(2010.05.27)
- こういう会議のあるところ(2009.03.15)
- 桝添要一様からのお手紙(2008.11.30)
- 偽装の時代(2)(2008.10.05)
- 偽装の時代(1)(2008.08.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント