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2008.02.07

弁No.76 韓国でロー・スクールの予備認可が行われる

弁No.76  日本では、目下、日弁連会長選挙が行われ、2月8日が投票日ですが、この月曜(2月4日)から不在者投票が行われています。私は、8日には所用があるため福岡県弁護士会の不在者投票の第1号となりました(投票時間は、7日まで毎日12時~13時。もっとも、立会人の弁護士が遅れて到着したため、実際の4日の投票開始時間は12時8分頃でしたが・・・)

 その会長選挙の大きな争点に、裁判員制度を含む司法制度改革があり、中でも、司法試験合格者数3,000人問題があります。20年近く面識のある両候補ともその数の見直しを主張されているという重要問題があります。国際的にみて、どうなのでしょう?

 日が改まってしまいましたが、韓国では、ロー・スクールの予備認可が、2月4日に行われました。予定より、数日以上、遅れての発表だったようです。

 夕べ(6日)、ロー・スクール申請作業を中心に行っていた韓国の法学部の先生と福岡市内で夕食をした際に伺った話と KBS World の報道をまとめますと、とりあえず、以下のようです。


 韓国では、79の法学部があるそうですが、そのうち、ロー・スクールの設置申請をしたのは41大学。そのうちの25大学に予備認可が与えられました。ソウル圏域では15大学で、その他の地域が10大学です。そのソウル圏域の大学の中には、ソウル市内にある外国語大学が含まれています。この大学は、現在の韓国公法学会理事長が勤務されている大学で、毎年司法試験合格者を出しており、今回は、定員50名で予備認可がされたそうです。

 韓国の新ロー・スクール制度は、日本の負の経験を極力避けるために種々の工夫がされているようです。

 学生総定員は2,000人。各大学は、母校の出身者以外から3分の1以上を入学させなければならないそうです。そして、今後、これらの学生の80%を司法試験に合格させるようです。

 認可の基準には、国際的対応能力があることを重要な要件とし、とりわけ外国語で講義できるスタッフの充実度も基準とされたようです。韓国の人口は、大雑把にいって、日本の3分の1ですから、学生総定員が6,000人とされたに等しく、その80%を合格させるわけですから、毎年、4,800人の法曹が誕生することになりましょう。

 さて、日本の法曹人口問題は、隣接職種の方が多いなどという理由で、合格者3,000人が多いといえるのでしょうか。

 日本のロー・スクール教員からみて、もっともうらやましいのは、ロー・スクールを設ける大学では旧来の法学部がなくなり、かつ、ロー・スクールの専任教員が担当する科目はできるだけ6時間が限度とされていることです。じっくりと、充実した研究時間を持てるようにとの配慮からのようです。今まででも,韓国の法学部教員の方が、サバティカル制度がしっかりしているなど待遇が良かったように思うのですが、ますます差が開きそうに思います。

 そういえば、今日(6日)あった九大の法学研究院教授会の際に、某教授が、日本の旧国立の大学教員は、3K職場 (きつい(kitsui)、汚い(kitanai)、危険(kiken)) で働いているようなものだなぁ、と言われているのを耳にしましたが、返す言葉はなし。

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コメント

当初、「2科目が限度とされている」と書きましたが、韓国の先生から、「ロースクールの専任教員が持つべき教育時間は、2科目かぎりということではなく、「できるだけ6時間」ということです。この基準は、今度の認可基準書に書いており、今後の正式認可、および4年後の再認可にも適用されるものですから、申請をした大学は全部この基準に従ったと思います。ですから、1科目で済ませる教員も多いと思います。」というご指摘をいただきましたので、訂正いたします。

投稿: きさ | 2008.02.07 15:58

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