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2008.02.17

行政・自治No.78 是々非々で考える能力はないのか・・・

行政・自治No.78 ある訴訟事件の代理人として某市にインターネット上で情報公開請求をしました。本来は、事件の依頼者がずっと情報公開をし続けて相当程度の役所の悪事について情報を集めていましたが、当事者が請求すると、判断の制限期間のギリギリまで延ばしてくることと、情報公開請求をしている事実が役所内のあちこちに漏れるようで、依頼者に怖い電話がかかったり、不審な車が追いかけてきたり。マスコミにまで役所が圧力をかけたりしているようなので、ついに代理人である弁護士本人らが自分の名前で情報公開請求をすることになりました。

 せっかくさっそうと登場した首長も、前々の首長時代の不祥事事件の内容をほとんど幹部官僚から知らされていないようでもあります。ずっと昔の政権時代の悪事にはさっさとケリを付けて、身ぎれいになって市民のために行政運営を行って欲しいのですが、やはり大きな自治体では「裸の王様」にされてしまうのでしょうね。「行政の継続性」のために、過去の不祥事も「適法だった」と言い続けるのはいかがなものでしょうか。

 情報公開請求をいったんした私は、おそらくその自治体のブラックリストに載るのでしょう。教え子たちも多数就職していますが、彼らに迷惑がかからないことを祈るだけです。自治体であれ中央政府であれ、一度、反抗的行為をすると、ブラックリストに載せてしまうのでしょうね。

 私は、日本で最初の情報公開に関する訴訟となった埼玉県の事件で判例評釈まで書いているのですが、なんと25年もの間、ひとつの自治体からも情報公開や個人情報保護に関して、制定過程であれ、審査会であれ、委員の委嘱がありません。それはそれでほかにすることがたくさんあるからいいのですが、「この人物を委員にしない」という情報は、実に正確に各地の役所で共有されているのに感心します。

 役所には是々非々で行動して欲しいものです。上記の件も、新しい首長が身をきれいにして動けるようにという「側面援護」のつもりで、旧政権時代の後始末のために引き受けているのですが、「自治体を被告にして戦う悪者」というレッテルを一気に貼られてしまうのが悔しいのです。自治体官僚制のひどさ、根強さを日々味わっています。

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