アラベラ・美歩・シュタインバッハー & ドホナーニ シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭・開幕演奏会 2008年7月12日
私が最初にドイツ留学(1985-1987年)をしていた1986年に始まったシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭(英語版もあります)ですが、これは、すでに20年を超したことになります。
今年の7月12日と13日の開幕演奏会では、ドホナーニ指揮で、アラベラ・美歩・シュタインバッハーがブラームスのバイオリン協奏曲を奏でました。ユー・チューブでその演奏を、今、見る(聞く)ことができます。
この2日間の開幕演奏会。実は、彼女は祖父を日本で失ったことを知った上でのものでした。祖父・忠氏は、東京都内で7月10日にご逝去。静かに、誰に迷惑をかけるでもなく亡くなられた由です。幸い、美歩さんの母は、今後の介護などの打合せも兼ねて帰国中でした。美歩さんの演奏会終了、急遽の帰国を待って、通夜は15日、葬儀は16日に自宅近くで執り行われました。美歩さんのバイオリン演奏を主とした音楽葬でした。最後には、15分のバッハの曲で祈りを捧げられたそうです。
美歩さんは、すぐにヨーロッパへ。7月22日は、モンテカルロでモーツアルトのバイオリン協奏曲を、25日にはスペイン・カタロニアのシッツェス(Sitges)での演奏会でした。
この25日に、祖父の遺骨は、母らの手によって大分県の郷里のお寺に納められました。彼女の日本の戸籍もその自治体にあります。
レクイエムなどの宗教音楽ではなかったとは言え、リューベックの音楽祭ステージでブラームスを弾く彼女の想いは、如何様だったか、画像と演奏そのものから窺うしかありません。
忠氏から、毎年いただいていた大分特産の立派なカボスを思い起こしていた時期のできごとでした。合掌
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