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2008年7月の記事

2008.07.30

アラベラ・美歩・シュタインバッハー & ドホナーニ シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭・開幕演奏会 2008年7月12日

 私が最初にドイツ留学(1985-1987年)をしていた1986年に始まったシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭(英語版もあります)ですが、これは、すでに20年を超したことになります。

 今年の7月12日と13日の開幕演奏会では、ドホナーニ指揮で、アラベラ・美歩・シュタインバッハーブラームスのバイオリン協奏曲を奏でました。ユー・チューブでその演奏を、今、見る(聞く)ことができます。

 演奏(ライブ中継のもの)

 この2日間の開幕演奏会。実は、彼女は祖父を日本で失ったことを知った上でのものでした。祖父・忠氏は、東京都内で7月10日にご逝去。静かに、誰に迷惑をかけるでもなく亡くなられた由です。幸い、美歩さんの母は、今後の介護などの打合せも兼ねて帰国中でした。美歩さんの演奏会終了、急遽の帰国を待って、通夜は15日、葬儀は16日に自宅近くで執り行われました。美歩さんのバイオリン演奏を主とした音楽葬でした。最後には、15分のバッハの曲で祈りを捧げられたそうです。

 美歩さんは、すぐにヨーロッパへ。7月22日は、モンテカルロでモーツアルトのバイオリン協奏曲を、25日にはスペイン・カタロニアのシッツェス(Sitges)での演奏会でした。

 この25日に、祖父の遺骨は、母らの手によって大分県の郷里のお寺に納められました。彼女の日本の戸籍もその自治体にあります。

 レクイエムなどの宗教音楽ではなかったとは言え、リューベックの音楽祭ステージでブラームスを弾く彼女の想いは、如何様だったか、画像と演奏そのものから窺うしかありません。

 忠氏から、毎年いただいていた大分特産の立派なカボスを思い起こしていた時期のできごとでした。合掌

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2008.07.18

紹介:第14回自治体法務合同研究会初日の感想

 「地方自治のための学習ノート」というブログに、7月12日開催の第14回自治体法務合同研究会初日・一般公開の基調講演とシンポジウムの感想が載っていますので、ご紹介します。

 この著者は、この夏以降は、九州自治体法務研究会のメンバーに、当然なるのでしょうねぇ(公開による脅迫!)

 その他の方々のブログにも、断片的な記述は出てきますが、いずれ、機会があれば、まとめて。

 初日の行事のアンケートは、回収分のすべてを読みました。企画の趣旨や裏方の努力まで、察する力があるかどうかで、感想もずいぶんと異なっているのは、いつもながらですが。

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2008.07.09

共同ゼミ論文『これからの自治基本条例を考える』増刷!

07kisaseminarjichikihonjourei 『これからの自治基本条例を考える北九州市から変える、まちづくりの羅針盤九州大学法学部 2007年度(平成一九年度)行政法演習(木佐茂男ゼミ)報告書(A4版・270ページ) が完成して、2箇月ほど経ちます。インタビューのお礼や、学生配布分などで初刷で印刷したものは、すぐに底をつきましたので、現在、第2刷の最中です。

 例年のごとく、ゼミ生全員で1冊のまとまった論文集を仕上げるのが木佐ゼミの伝統になり、九大に着任してから8冊目の作品となりました。共同ゼミ論のすべては(盗難にあっていない限り)、法学部内の法学部サロンという学生用自習室で見ることができます。

 この2008年7月12日(土)に北九州市国際会議場で開催される自治体法務合同研究会の会場で第2刷をお求めいただくことができます。

 印刷原価が部数の制約から、2,400円と高額のため、輸送費ないし手間賃と、売れ残ったときのリスクを考え、100円足して、2,500円で販売します。郵送をご希望の方は、1冊の郵送料が450円もかかるため、学生の手間賃を入れて、3,000円でお願いしております。入手ご希望があれば、木佐までご連絡ください。

 すでに寄贈した先では、今までにない切り口での考察部分もあるため好評をいただいています。


 同僚教員から次のような感想をいただきました(引用転載については、許諾済み)。

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 ニセコ町条例ができてから8年が経過し、さまざまな自治体が基本条例を制定している状況や、条文の特色などについて、必要に応じて断片的に眺めてはいましたが、これらを全体として包括的に分析した大変意義深い試みであろうと思います。また、その分析を踏まえ、具体的に北九州市の自治基本条例案を考える作業は、ゼミ生のみなさんの勉強にとっても、また北九州市の条例案の制度設計を考える上でも大きな意味があることだと思います。

 ゼミ論集の中では、おそらくは自治基本条例の制度設計に関係する論点がほぼ挙げられているのではないかと思います。また制定過程における市民参加のあり方についても研究がされており、この部分も大変おもしろく読ませて頂きました。現在の北九州市における議論の進展状況について詳しいことを全く存じ上げませんが、もしこのゼミ論集に書かれているような諸点が網羅された条例ができあがるとすると、地方自治の分野においても、さらには行政法一般においても大きな波及効果をもたらすものになるのではないかと思います。新世代の自治基本条例を展望するためのさまざまな視点を取り込んだ、意欲的な作品だと感じました。
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