« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

2009年1月の記事

2009.01.31

才人には、どこで出会うかわからない

 世の中には、どこにどのような才人がおられるか分かりません。何年か前に4カ国語以上話される福岡のタクシー運転手さんの車に乗ったことがあります。

 半年前に、東京で乗ったタクシーの運転手さん。もともと、プロの歌手だったそうで、キングレコード所属。カンツォーネやシャンソンがお得意。イタリア語でほとんどの名曲は歌えるそうで、古典から、私には懐かしいサンレモ音楽祭の話。さらには、歌劇一般から、オーケストラから好きなクラシック曲の国々の傾向まで。賞にも輝いたこともあるそうで、イタリアの曲も車内で一曲、披露してもらいました。ドイツ語も出てきます。

 最新のクラシック動向にも詳しく、アラベラ・美歩・シュタインバッハーのこともご存知でした。

 この方の場合、芸は身を助けるというのは適切ではないと思うのですが、タクシー運転手としての才覚も平均的な収入を知っている私としては意外な高収入でした。
 短い時間でしたが、仕事のあとの、本当に珍しく心地よいひとときでした。お名前も書いてもらいましたから、どこかで再会したいものです。

 どのような職場で、どのような才覚のある方がおられるかわからない、本当にそう思います。逆に、才覚を持っているから勤めることができたはずの職場で、それが見えないような方がおられるのも否定しがたいところです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.30

弁No.87 弁護士法人九州リーガル・クリニック法律事務所のご挨拶

弁No.87 弁護士法人九州リーガル・クリニック法律事務所では所属弁護士が6名、事務員1名という、弁護士業界では例のないスタイルの法律事務所となりました。

 普通は、弁護士1名でも事務員は複数、稀に、弁護士1名に事務員が非常勤を含めて6名というところもありますが、我が事務所は特異な形態です。

 弁護士が2名加わりましたので、ご挨拶状が事務所として初めて作成されました。確か、今年は年賀状も事務所として作ったはずです。

 創設5年目にして、やっとです。最近、「独立行政法人大学評価・学位授与機構」の九州大学法科大学院(ロー・スクール)に対する評価手続も終わったようです。その結果は、ハラハラしながら待つことになります。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.29

2009年 アラベラ・美歩・シュタインバッハー演奏会 (その1)

 このブログでも毎年ご紹介しているアラベラ・美歩・シュタインバッハーの2009年の日本国内演奏会のご紹介です。

 以下の企画の中に含まれていますが、梶本音楽事務所の主催です。 2008年の年末にミュンヘン郊外の彼女の両親宅でご本人とも会ってきました。今回は、国内各地での演奏会も予定されているとのことでしたが、ご本人もスケジュールの詳細は正確には知りませんでした。

 そこで、今年に入って同社に尋ねましたところ、このツアーでは、日本国内主要都市での演奏会もありますが、全日程・主催者が確定し、一斉公開をするまでは守秘を、ということですので、しばらく経ってから東京以外の公演日程をお知らせします。
 九州でもありそうですね。

 今、公開されているスケジュールは以下の通りです。梶本音楽事務所のホームページからの抜粋による転載です。

 6つのオーケストラが出演しますが、会場は、サントリーホール(大)と東京オペラシティ です。
 演奏会開催期間  09/6/27(土)~09/11/20(金)

 この<Aシリーズ>とされているチケットは、追加発売分も売り切れているようです。


■ 08/12/13(土)10:00~08/12/20(土)18:00 <Aシリーズ>一般発売
 <Aシリーズ>一般発売・受付期間終了

 出演:
 <ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー>

 <ニューヨーク・フィルハーモニック>
 
 <バンベルク交響楽団>

 10/27(火)19:00 サントリーホール
 <ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団>
 指揮:リッカルド・シャイー ヴァイオリン: アラベラ・美歩・シュタインバッハー
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216
 マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」

 <トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団>

 <チェコ・フィルハーモニー管弦楽団>

  次のブログで、もう少し周辺のお話しをします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.25

ゼミ論『行政救済における苦情処理の現状と展望―行政救済論と九州における自治体の検証を通して』をアップロードしました

 2004年度の私の行政法ゼミの共同ゼミ論をPDFファイルにしてアップロードします。

 2004年と言えば、行政事件訴訟法が改正された年ですが、その進行状況を横目で見ながら、『行政救済における苦情処理の現状と展望―行政救済論と九州における自治体の検証を通して』という、日陰もの扱いされている「苦情処理」に焦点を当てたものです。世間では、「苦情」扱いされながら、実は、建設的な意見、卓見が次々と役所にも入ってきます。それらをいつまでも「苦情」として扱っていていいのだろうか、という問題意識がありました。

 行政救済法の講義でもほとんど取り上げられることのないテーマですが、A4サイズで117枚ほどのものです。従って、230頁くらいはあります。

 ダウンロードは、最近アップロードを続けているブックレット類と同様に、ご自由ですが、できれば感想などをお寄せ下さい。

 執筆当時のゼミ生たちは社会人として働いていますが、ゼミOB用のメーリングリストを通じて、皆様からのご感想を(ご承諾いただければお名前を記して、匿名を希望されれば匿名で)配信しています。、ML配信は不可ということであれば配信はしません。
 2000年の九大着任以来続けている共同ゼミ論作成方式による作品は、公表したもののうち3点が、学術書や学術論文で引用されました。現在作成進行中の2008年度ゼミ生の励ましにもなります。感想等を、よろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.22

ブックレット 『分権改革の法制度設計』 アップロード

 1997年の夏、いわゆる地方分権改革論議が真っ最中で、国と自治体の間の法的紛争処理制度の設計について熱い攻防が闘わされていた時期に、1週間ほど、ほぼ徹夜を続けて書いたブックレットが『分権改革の法制度設計』です。

 これは、同年の8月下旬のある大会に間に合わせるために、無理矢理締め切り日を設定されたものでした。現在、地方自治法に載っている国地方係争処理委員会、自治紛争処理委員の制度と比較して、お読みいただく過去の記録です。現行法が定めている制度は、国地方係争処理委員会で1件だけ、後者にあってはおそらく1度も適用事例がないのではないか、と思いますが、それは当初から予想していたことでした。

 81頁ほどあり、A4サイズで印刷すれば44枚くらいでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.21

1996年のブックレット『自治体法務とは何か』をアップロード

 すでに店頭・ネット書店でも買えないようですから、1995年から始まった「北海道地方自治土曜講座」の1年目の講義記録『自治体法務とは何か』をPDFファイルにしましたのでアップロードします。

 今回掲載したものは第5刷のようですから、少なくとも4回は増刷されたことになります。

 この3年間、公務員、とくに自治体職員向けの法教育の研究を、文部科学省科学研究費により6カ国共同研究として行ってきましたが、どうやら現時点でもっとも基礎的な職員研修体制があるのは北海道のような感想をもっています。断言できるほどの実証的データはありませんが、過日、2回ほど北海道の研修関係機関や自治体連合組織を訪ねてそのように感じました。

 1995年に始まった地方自治土曜講座も、それに多少とも貢献してきたのではないか、と思っています。

 引き続き、入手できないブックレット類のアップロードやゼミ論集のアップロードを続けていきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.18

弁No.86 日本裁判官ネットワーク通信 No.1

弁No.86 『日本裁判官ネットワーク通信 No.1 裁判官のちょっといい話』が、発行されました、というべきか、発信されました。

 日本裁判官ネットワークが2009年1月1日付けで発行した『日本裁判官ネットワーク通信第1号をPDFファイルにしてお届けします。A4サイズで11頁あります。同ネットからは、少しでも多くの方の目に触れるように、とのことでしたので、本ブログへの掲載の許可をいただきました。今後とも、発行のたびに掲載することにいたします。

 いくつもの感銘深い話が載っています。

 私個人としては、「きたあかり法律事務所」という名前が出てきてびっくりしました。そこでは、元裁判官もお書きのとおり、「キタアカリ」は、じゃがいも(厚生労働省用語)=馬鈴薯(農林水産省用語)の品種名ですが、そのキタアカリの生みの親、梅村芳樹先生のお名前とともに、忘れることのない話となりましょう。梅村先生については、その1その2をご覧下さい。

 なお、日本裁判官ネットワークのブログもあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.08

行政・自治No.98 自治体連合組織のあり方

行政・自治No.98 今更の感もありますが、1995年に公刊した『ドイツの自治体連合組織』(A4サイズで97頁)をアップロードすることにしました。

 これまでドイツを中心に、イギリス、スウェーデン、チェコの自治体連合組織を訪ねてきました。特に、ドイツは、連邦のレベルと州のレベルで、合計15くらいの自治体連合組織でヒアリングをしてきたでしょうか。日本の地方6団体とヨーロッパのそれとは「天と地」ほどの違いがあります。特に、自治体連合組織の幹部人事の違いであり、その結果としての活動スタイル、活動内容、学術的レベル、立法過程への影響などの相違です。

 日本の自治体連合組織の場合、政治全般と同様にほとんど付ける薬がないという感じを持ちます。現在の地方6団体はおそらく変えようがないのです。世界各国の、あるいは国際的な自治体連合組織の発展と比較してもシーラカンス化しています。調査開始から約20年、印刷公表からでも13年が経ちましたが、基本的問題点はまったく変わっていません。そこで、現段階でも掲載する意味があると判断しました。

 これは、北海道町村会の常務理事をされていた川村喜芳氏のご理解があって成り立ったものです。当時、北海道市町村振興協会の補助金により印刷などの費用が出ましたので、全国のすべての県単位の市町村振興協会に謹呈されていますが、おそらく1年以内には廃棄処分されたものと思われます。大学の図書館では、私が寄贈した北大、東大、京大、(着任後に)九大、以外では2大学に入っているだけですので、あまり目に触れていないと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.07

行政・自治No.97 ブックスタート

行政・自治No.97 新年のスタートです。遅ればせながら、新春のご挨拶を申し上げます。
 実は、1月7日の今朝、やっと年賀状を投函してきました。2007年の確定申告のため11月中旬にやっと税務署に行ったような始末です。年末に理容室にも行くこともできず、年始の法事や祝い事の宴席の最中にも論文指導関連の仕事をしていました。昨年は、大学から求められている各種の入力作業、ロー・スクールの授業参観やその報告書入力も大体半分くらいしかできまないという情けない1年間でした。当然のことながら、まともな論文の1本も書けませんでした。

 1年の始め、スタートに当たって、それらしく「ブックスタート」というテーマの原稿を、『町村週報』の巻頭言に書きました。12月22日号に載っております。題して、「自治体の幹部と議員にブックスタートを」という品がないというというか、刺激的なものです。

 年賀状では、何名もの首長や議員の方々から、「ブックスタート」で書いた内容に対して共感・同感というご意見をいただきました。ご笑覧いただきますと幸いです。リンクは上記部分からたどってください。なお、昨年8月の閑話休題もリンク切れになっているようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »