才人には、どこで出会うかわからない
世の中には、どこにどのような才人がおられるか分かりません。何年か前に4カ国語以上話される福岡のタクシー運転手さんの車に乗ったことがあります。
半年前に、東京で乗ったタクシーの運転手さん。もともと、プロの歌手だったそうで、キングレコード所属。カンツォーネやシャンソンがお得意。イタリア語でほとんどの名曲は歌えるそうで、古典から、私には懐かしいサンレモ音楽祭の話。さらには、歌劇一般から、オーケストラから好きなクラシック曲の国々の傾向まで。賞にも輝いたこともあるそうで、イタリアの曲も車内で一曲、披露してもらいました。ドイツ語も出てきます。
最新のクラシック動向にも詳しく、アラベラ・美歩・シュタインバッハーのこともご存知でした。
この方の場合、芸は身を助けるというのは適切ではないと思うのですが、タクシー運転手としての才覚も平均的な収入を知っている私としては意外な高収入でした。
短い時間でしたが、仕事のあとの、本当に珍しく心地よいひとときでした。お名前も書いてもらいましたから、どこかで再会したいものです。
どのような職場で、どのような才覚のある方がおられるかわからない、本当にそう思います。逆に、才覚を持っているから勤めることができたはずの職場で、それが見えないような方がおられるのも否定しがたいところです。
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