1億1800万円の工事を街の職員が口頭契約!!
この2008年3月19日付けの新聞によりますと、私が住んでいる街で、施設移転に伴う工事など1億1800万円の契約を広告会社1社と口頭で結んでいたことが分かったそうです。
移転先の内装の基本設計や工事について、一括して、この街に本社がある広告会社と契約を結び、口頭で済ませたため契約書もないということです。
この街は、その職員を、2月に停職3カ月の懲戒処分にしたそうです。この1億円強の全額が、街から払われたわけではないようですが、それにしても、この程度の懲戒処分で済むものかどうか・・・
最高裁も、2007年2月に、契約書作らずに裁判員制度のPR映画を作ってしまい、問題が明るみになってから「契約書は現在決裁中」としているようですから、上記の処分は、最高裁の事件と比較すれば、ひょっとして重すぎるかもしれません。報道によると、最高裁は「裁判員フォーラム」でも、広告会社との契約書を開催後に作成していたことが明らかになったばかり、といいますから、公共契約法違反の常習犯? 後からツジツマ合わせの契約書が作成されればいいのですね?
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