弁No.94 「しぶしぶ」の歌、その後(2)
弁No.94 下澤悦夫・元裁判官に宛てて田中・元裁判官が送られた手紙はさらに次のように続きます。この部分もお許しがありますので、日本の裁判官の処遇に関する歴史的証言として末尾まで引用させていただきます。最後の「ご健勝を・・・」という部分は、下澤・元裁判官に対するものです。
…… 田中昌弘・元裁判官のお手紙の続き ……
なお、今まで話したことはありませんが、ご参考までに。
・豊橋支部時代、13期の僕と14期の同僚が同じ民事単独を担当していましたところ、同号棒だったものが、14期の号棒が上がり、僕は据え置きでした。
・小田原支部での最後の一年は、転勤して来て僕の右陪席になった期の若い裁判官の方が裁判長の僕よりも号棒が上でした。
・退職した平成七年当時は公証人希望者が多くて必ずしも希望通りとはならない状況の下で、同じ小田原支部の12期の刑事部裁判長は公証人希望届を出していたのに叶えられなかったのに、民事裁判長で希望届を出したことはなく、それを口にしたこともなかった僕に、12月の金曜の帰宅後に所長から突然の電話で、富士の公証人はどうか、翌々日曜日までに回答せよとの話があって(内心では公証人を希望していたけれども申出をしても無理だろうと思っていた僕は、喜んで)これに応じた。客観的にみれば釣り出されたという経緯でした。
こういう話はどのように公表されても一向に構いません。
ご健勝をお祈りいたします。
…… 引用、おわり ……
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