« 映画: 「バタデン」 から 「Railways」へ ロードショー用・予告編 | トップページ | 「政権交代と自治体法務力」について、一つのご感想 »

2009.12.22

勇気ある行為 記録に基づかず懲戒処分をする大学!?

 金沢大学の事件も、ブログを読んでいるとホトホトあきれますが、長崎県立大学の事件では、大学側が、労働基準法で義務付けている賃金計算の基礎となる労働日数や労働時間を記入する賃金台帳記載義務を法人化後も今日に至るまで知らなかったことが明らかになりました。自らは(大学は)労基法に明らかに違反していることを指摘されたものの、欠勤したとされる教員は処分事由も明らかにされないまま懲戒処分を受けてしまったのです。就業規則違反とされる事実も裁判所での審理が進行しても未だ開示されてはいないようです。この辺りは、金沢大学事件と似た感じがします。

 大学教員が事実上、<裁量労働制>であった(現時点も)という実態を否定するのであれば<時間管理制>による労働管理として賃金台帳に記載して、残業手当なども支払わねばならなかったのです。自らの立論の基礎が崩れました。そして、現実であった裁量労働制を前提とすれば、(仮にあったとしても)欠勤に伴う勤務時間の振り替えの措置は不要であり、しかも、仮に振り替えの形式的手続が必要であったとしてもそれが6カ月停職の懲戒処分になるのは信頼保護や禁反言の原則からもできないでしょう。

 長崎県労働基準監督署が同大学に行った勧告の様子についてのテレビ報道(NBC長崎放送)新聞記事(毎日新聞)です。

 金沢大学の事件とは事案が異なりますが(こちらは、事案としては、特定教員に対する大学内部関係者集団のハラスメント事件であり、大学外部のさまざまな政治が関わっているわけではありません)、大学が、世間から期待される大学人の行為としての良識を捨ててしまうのは大変残念なことです。しかし、今では、法人化後、いよいよ本来の常識が非常識になっていき、かつての非常識が常識化していくようです。

 各マスコミは、何日かで消去すると思いますので、ご覧になるなら早めにどうぞ。

|

« 映画: 「バタデン」 から 「Railways」へ ロードショー用・予告編 | トップページ | 「政権交代と自治体法務力」について、一つのご感想 »

大学はどこへ行く?」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/58585/47089390

この記事へのトラックバック一覧です: 勇気ある行為 記録に基づかず懲戒処分をする大学!?:

« 映画: 「バタデン」 から 「Railways」へ ロードショー用・予告編 | トップページ | 「政権交代と自治体法務力」について、一つのご感想 »