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2010.03.23

ニセコ町まちづくり基本条例の第二次改正 「協働」の言葉、廃止

 この2009年3月17日、ニセコ町議会は、二度目のニセコ町まちづくり基本条例改正を行いました。改正条例は4月1日施行です。

 ニセコ町長・片山健也氏が昨日3月22日に、あるメーリングリストで流されたニュースです。ご本人の同意を得て、表現内容を正確にするため少し直したものを掲載させていただきます。


……一部を変えた文章……

 基本条例の2次改正は、無事3月議会定例会で可決されました。
 「協働」という語は章のタイトルの一部として一箇所だけ使われていましたが、
削られています。
 「協働」なる言葉に違和感を持っていたので、実にすっきりしました。

 それでは、まだ寒いニセコからご報告までです。

……引用、おわり……

 ニセコ町の現行条例では、「第7章 まちづくりの協働過程」となっていて、この章の条文のどこでも「協働」は使われていません。当然、それ以外の章にも、協働という言葉はなく、唯一、章のタイトル名の中に「協働」があり、しかも、この章は、計画策定手続に関する3箇条を含むに過ぎません。かなり突飛な使い方でもありました。

 私も、大学院の演習で、ここ数年にわたり、この「協働」概念について研究し続けてきた博士課程学生らと勉強してきて、ほぼすべての関連文献、この語の歴史を学び、使わない方向で来ていました。北九州市自治基本条例検討委員会最終報告でも、委員全員の一致で、この語は使っていません

 今でも、グーグル・アラートで、毎日、自治基本条例やまちづくり基本条例の制定過程に関するニュースが届きますが、「協働」の語が載っていない条例案はほとんどみかけません。それほど「普及」している言葉を敢えて除いたわけです。

 なぜ、ニセコ町まちづくり基本条例にたまたま章のタイトルの一語としてのみ、「協働」が載っていたのか、関係者も記憶がない、というのが実情です。当時すでに、流行語になっていることは承知の上でしたが、どれほどの意味を持たせるために使っていたのか思い起こせません。

 なぜ、「協働」を使うべきではないと考えるのか、それは、別の機会にしましょう。

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コメント

行政が、自分たちに都合よく使いまくったことへのリバウンドと理解すればいいのでしょうか。
どんな言葉でも、当事者間できちんと意味を共有して使えば、何の問題もないはずだから、その点がいかに疎かにされてきたかということですね。

これまで、”協働”を胡散臭いと思いながらも、否定することはタブーみたいなところがあったけれど、このことから、本質的ではないところでのアンチ”協働”がブームになるかもしれませんね。これもまた胡散臭い話でしょうけど。

でも、そうなると、きちんと意味をわかってやっている活動まで否定されてしまうのではないかと心配です。
”協働”でも他の言葉でもいいですけど、意味を理解して頑張っている人たちを否定したり、傷つけたりしないように願いたいですね。

投稿: 阿部浩二 | 2010.03.24 08:59

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