きたやまおさむ(北山修)九大名誉教授の「ファイナルレクチャー(1)」
NHK-FMでも,コンサート翌日に収録した北山先生のファイナルレクチャーの模様が5月3日(月)23:00~24:00,5月10日(月)23:00~24:00の2日間にわたり放送されることをお知らせしていました。
下の方で、どなたか録音されたら、ご一報を、と書いておりましたが、今日になって大変ご親切な方から詳細な情報提供をいただきました。NHKオンデマンドというのがあるのですね。まったく一面識もない、偶然にブログに立ち寄られた方とお見受けいたしました。個人的にはお礼メールを差し上げましたが、早速、一部を聞きました。最初から、ストレートな率直な大学事情が批瀝されています。
番組の中から:
司会者:「ご退職にあたって率直なお気持ちを。」
北山教授:「正確には19年と半年なんですよ。正確には。でも、ま、つくづくと、いいときにやめるなと思んですよね。いいとき、とは、皆さんそうおっしゃいますね。大学教員というのは昔はもう少し優雅だった、優雅な仕事だったですね。最近の教員は、事務的なことばっかりやらされてですね。そういう仕事がものすごく多いですね。最近は、最近の教員は事務的なことばかりやっぱりやらされてですね、伝票書きとか報告書づくりとかいろんなものを書かされてですね。最近の教員は、研究とか学生と遊んでいるヒマがないみたいですね。」
司会者:「そうすると「これからは、これを機会に事務仕事から解放されて、ヤッホー」ということでしょうか。」
司会者:「九大っていう大学はどういう大学だったでしょう。」
北山教授:「九大の評価ですが、数字で判断される世界では、確かに1番ではないですよ。臨床心理学というのを勉強して、研究して、教えてきた立場で言えば、狂っている心とか、異常とか、あるいはちょっとおかしな心というのは、中央から排除されている心でしょう。心のあり方ですね。障害をもった方々の心理学とかケアのあり方を考えると数字から遠ざけられた、中央から遠ざけられている心のありようを扱うのですね。そういう意味では、ちょっとはずれにある、というか、周辺にある位置というのは、周辺でもなんか中央というか、 九州大学の臨床心理学は日本一だと思うんですね。そこで学ばせていただけたし、同僚、良い学生に恵まれたのは、大変幸せな19年間だったですね。これは掛け値なしの評価ですね。私のようね変な者を置いとけた包容力のある学生たちと教員たちがいっぱいいる、という感じがしますね。どうでもいいといえばどうでもいいという感覚で、あんまりこだわらないという九州人のやっぱり気質がありますね。」
北山教授:「最初は、菅原道真の心境というか、防人の感覚というか(その他いろいろな思いを込めた話)」
「風」の演奏が入った後・・・
司会者:「西の方に、という言葉も出ましたが、こちら九州大学は、伊都キャンパスへという言葉が出ましたが、九大はますます西に行きますね。」
北山教授:「ますます西に追いやられるね。西から天変地異を中央に起こすとか」
司会者:「考え方を変えれば、どんどんトップランナーに行くといういことか・・・」
北山教授:「気がついたら、誰も追いかけていない(会場爆笑)・・・とか。それは、困る、困る。」
(後半で)
九大勤務時代の最大の驚きは、という学生の質問がありました。医学部の講義は、全科目必修だそうですから、学生もきつい。北山教授の臨床心理学講義では、「学生が音を立てて寝出す」とのこと。医師国家試験にない科目では、学生はよく眠るのだそうで、この点は、ロー・スクールで司法試験科目でない講義での学生対応とおおむねにています。私は、思わず、にやり。
(以下、略)
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