おのぼりさん
暑い夏がまだ残っているような感じですが、もう「秋」。この週末は、日本公法学会が東京であります。
札幌で勤務していた18年間は、10月半ばの秋の学会から戻ると、雪虫が飛んで、冬が近いことを知るのでした。ちなみに、5月のゴールデンウィーク過ぎに行われる春の学会が終わって大学に行くと、タンポポが一面に咲いて花園のようでした。北海道に暮らす者にとっては、春と冬の境目に学会があるのです。
さて、私は、なんと1年と10か月ぶりに「上京」します。振り返れば、過去、30年間、1年に1回も「上京」しなかった年など全くなかったと思いますが、今や22か月も東京へ行かなかったとは。国際空港も開港したという羽田などは、どうなっているのか、気になります。
東京で用事がないという事実について、『町村週報』に過日、下記のように書きました。
> 1994年の晩秋、私は、地方分権推進
> 委員会設置前の衆議院地方分権に関する特
> 別委員会でこう発言していた。地方分権が
> 実現すると地方間の航空路は充実し「東京
> 行きの飛行機のチケットがとりやすくなり
> ます」と。事態はまったく逆である。東京
> 線だけが太っていく。この1年10か月の間、
> 「上京」する用事が皆無の私は、地方分権
> の犠牲者なのか実践者なのか?
→ 本文は、こちら 「〔閑話休題〕「異聞〈地方分権〉10年の現実」 の末尾
今や、「地方分権」改革もなんのその。何もかも東京に集中しつつあります。まもなく秋恒例の科学研究費の申請が締め切られますが、今回私が提出する申請書では、研究会の開催場所を東京にする、という原案になりそうです。東京以外で開催しようとしても、忙しすぎる研究者たちは全国各地から集まりようがないですから。
東京で用事がない、ということは、現実には、「干されている」ということにほかなりませんね。科研費が当たらなかったら、この次の「上京」の機会はいつ来るのでしょう?
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