東アジア行政法学会 初日
第9回・東アジア行政法学会・初日が終わりました。収容人員523名というホールに200人ですから、隙間が目立つのも当然です。非常に興味深い報告が続き、多少は知っていることがあっても頭の中の整理につながります。日本人で首都圏在住者にとっては、学術総会に欠席、さらには懇親会に欠席というのは、もったいない、というか、贅沢な話だな、と思います。
午後の最後に約2時間続いた初日・総合討論の司会業は、さしずめ、格闘技をやっているようでした。夜21時の時点で、これほど疲労困憊になったという記憶はかつてないような気がします。何が、どう格闘技だったのかは、お近くの参加者にでも聞いていただくしかありません。
写真は、左から、学術総会、昼休み時間を使った理事会、そして18時からのKKR東京での懇親会(小早川代表の挨拶)です。過去連続して、韓国、中国、台湾と参加した中で、もっとも運営資金的に、また、主宰組織体制的に貧しいのが日本での今回の学会ですが、それは、学会(学界)というものが社会との間で持っている距離、あるいは、研究者と、裁判官・行政実務家・経済界その他との関わりの薄さを象徴している現実の姿です。日本の学会ないし研究者世界は東アジア諸国と比較しても力がなさすぎます。たまたま、研究者出身である園部・元最高裁長官代行、藤田宙靖・元最高裁判事などはお見えになりましたが、各国からは裁判官や行政官、種々の研究組織・機関の研究者などが見えますが、日本での学会において日本の裁判官、行政官などの姿は皆無です。行政法関係事件を扱っている専業の弁護士も1名だけでした。なんとなく、わびしさがつのります。
懇親会は、大いに盛り上がりました。韓国の先生たちは、例によって(?)、日本に来たからには、「日本酒」と、街に繰り出していきました。日本人は体力不足で、ほとんどはホテルや自宅に退散の模様です。
(小型ノートパソコンからの送信ですので、写真配列、文字の位置がずれているかもしれません。確認のしようがありませんので)
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