東アジア行政法学会 第2日目(最終日)
第9回・東アジア行政法学会も2日目ということは最終日です。外国からのお客様のためのフェアウェル・パーティーをもってお開きとなりました。1995年に名古屋大学で始まったこの学術総会。確実に東アジアの行政法研究者にとってはかけがえのない学術交流の場に育ったこと、これを大事に育てていかなければならない、という思いは参加者共通のものと思います。
貸し切りの会場で、とてもうち解けた心地よいパーティーとなりました。時間が経つに従い、各国入り乱れての会話、乾杯、情報交換の坩堝です。
2年後には、韓国で第10回目の学術総会が開催されることが決定されました。
外国人参加者は、明日、最高裁訪問ほかの行事があり、それをもって、お別れとなります。
ともかく、一応、成功裡に終わったという総括でいいのでしょうか。今日は「行政の内部統制」をメインテーマにした報告と総括討論でしたが、個人的には台湾と韓国からの報告は驚くべきものだったと思います。矢次早にさまざまの対策、立法が行われています。1日か2日、たっぷり時間をとって、ミニ・シンポとか、コロッキウムのような形でもっと徹底して議論をしてみたい報告内容でした。日本は、ここでも、大丈夫かなぁ、と思いつつ聞いていました。というか、韓国からの報告に対しては、壇上で、司会者としてコメントをしておりました。
ちなみに、「統制」という語は、中国語の発音では、「統治」の発音と全く同一だそうで、確かに電子辞書で調べてもそうでした。そこで、日本や韓国で使っている統制という語は、別の言葉を使わなければわからない、といった論点も報告が終わった後ただちに浮き彫りになり、そして酒席でも、話題になりました。一刻一刻が勉強時間です。
明日の最高裁訪問。本当かウソかまったく判然としませんが、100名以上の団体が最高裁を訪問するのは初めてということで、最高裁の中には大人数用のトイレがないため、朝8時半の集合前にトイレをすませておくようにとのアナウンスが3カ国語でありました。会場からは、どよめきが・・・。
(今日も、パソコン上で、このブログ記事や写真がどのように表示されるか確認できません)
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