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2011.08.08

弁No.116 無法自治体や呆無自治体に争訟的機能を持たせて大丈夫?

弁No.116  こんな裁判官がいたら、どうします?

① 市民である原告が代理人に依頼して訴状を出した。

② 被告行政側から反論書が出た。

③ 初回口頭弁論の日、裁判官が、「2週間以内に、この反論書に再反論書を提出しなかったら、被告反論書の主張に異議ないものと認めます。本日の審理は終わります。」

 その2週間がお盆を挟む8月5日夕方から8月17日役所必着ということにされたら・・・

 市民から受任した弁護士が、もしその期間に夏休みで海外旅行でもしていたら、また、お盆の8月13、14、15日は、土、日、月です。17日必着だとすると、16日に速達で送らなければ17日には届かない。ということは、市民は、平日の8月8日(月)から12日(金)の間に、証拠を集めて、弁護士抜きに、一人で再反論書を一人で書かなければならない。


 現実には、こういうことが起きていて、固定資産評価審査委員会委員長名で、役所(市長名義)の弁明書が私に8月5日夕方の配達便で来ています。それも、たくさんの郵便物が混じっていて、見落としてしまうような普通郵便で。

 なんと、こう書いてあります。

 「○○市長から弁明書が提出されましたので送付します。
 反論の必要があるときは、別紙様式により、平成23年8月17日(水)までに反論書を当委員会に提出してください。
 なお、期限までに反論書の提出がないときは、市長の弁明書に異議がないものと認めますので、ご承知おきください。」

 私は、長~い違法事由を書いた書面(審査申出書)を提出しているのですが、支離滅裂な内容の弁明書が送られてきて、それにさらに反論書を提出しないと、一方的な「負け」になるのですね。
 両方の主張を公平に読んで判断するのではなく、市長の弁明書に反論をしないと、一方的に弁明書の内容が正しいとされる・・・、しかも、期間は、超短期間。こんなことまで、自治体の自治権で、自由に判断できるわけ?

 国の諸機関、諸委員会などで法制度設計に当たっておられる偉い先生方にお願いです。処分庁の提出した弁明書に反論をしないと、弁明書の内容に異議なきものと認められるのですか?

 国民に夏期休暇を取れ、と言っているこの時期に、こんな短い反論期間で手続的正義が、一方当事者の言い分だけを認めますとうい宣言で内容的(実体的)正義が保てるのでしょうか?

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