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2012年9月の記事

2012.09.30

「学者の餌付け」?

 畏友・水島朝穂教授(水島さんと書く方が喜ばれるかな)から、毎週恒例のメルマガが届いた。そこからリンクははられたホームページ。今回は、さらに、おもしろい。

 「学者公害」、「学者の餌付け」による「権力に迎合する学者たち」の生産、「博士多売」(薄利多売ではない)、手島孝・九大名誉教授が言われたという「審議会は、新議会」・・・エトセトラ。

 水島:「私に関しては、助教授になった1983年から30年近く、北海道、広島、東京と大学を移ってきたが、その間、ただの一度も、国や自治体の審議会や委員会に入るよう要請されたことはない。一回限りの講演や意見陳述ならば、国や地方自治体のさまざまなところから依頼がきたが、審議会や委員会にはまったく縁がなかった。」。

 水島:「数年前、ある中央官庁の知人から、所管する審議会委員の人選を非公式に依頼されたことがある。3人ほど候補者を挙げたが、「ところで、私は対象にならないの?」と聞いたら、相手は電話口で絶句していた。「考えたこともありませんでした」と。その通りだと思った。」

 以上、ほぼ同一経験あり。

 ところで、「在野」を貫く、という趣旨は分かりますが、対する言葉は「在朝」。

 「朝廷」を辞書で見れば、「君主が政治をとる所」、「日本の場合は、天皇と貴族からなる中央政権のことを言います」、「天子が政治を行う所」、「the Imperial Court」、「君主制下で官僚組織をともなった政府および政権で、とりわけ中国と日本におけるものを指す」とあるのですが、これ、真意ではないでよね。

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2012.09.29

昨晩は、死にかけた・・・ 今日は、街宣車の爆音の嵐・・・

 すごい街宣車の音量です。仕事になりません。まず、昨晩のことから。

 昨夕、自動車で帰宅途中の19時半。黄色信号が出て、右折用の矢印が出ました。この矢印2秒弱しか点灯しないので、通常でも1台が右折できるだけです(地行1丁目交差点南の十字路)。右折信号がもう出ているのに時速70キロくらいで突っ込んでくる車。こういう1台には慣れてきたので、これが過ぎたから右折しようとしたら、なんと、もう1台が同じく70キロくらいで突っ込んできました。本当に一命を取り留めました。正面衝突してあっさり逝っておれば楽なんだけど、重傷でも負おうものなら後が大変。

 毎日毎日、福岡では交通マナーがひどくなっています。本当にすさまじい悪化の一途。すでに目の前の左右の道路が青信号になっているのに、まだ突っ込んでくる車の群れ。本当に危ない車は、取り締まってくれません。あれほど監視カメラであれ、速度計もついたハンディ・カメラも増えているから、技術的にはいくらでも対応できるでしょうに。


 一日経って、今日は、日中国交回復40周年の日だといいます。

 朝から、猛烈な街宣車の活動。たまたま、福岡にある韓国領事館、中国領事館に近いところに住んでいますから、もうたまりません。普通なら、軍歌と、大音響のマイク。それも、上手な人と下手な人がいて、今日は、下手な人の当番なんだね、などと言っていたのですが、今や騒然。騒擾状態と言っていいのかも。

 2010年の今日のネット記事を見ると、60台の街宣車が領事館前に集合したとありますが、今日はその比ではないでしょう。

 今日は、進軍ラッパ、爆竹、その他、音になるものならなんでもあり、の状態。当然、マイクで言っていることの内容は聞き取りがほぼ不可能。

 私が、仕事にならない、といっている程度ならいいのですが、実は、一番心配なのは領事館付近にお住まいの高齢者の方々。高齢者でなくても、この騒音から逃れるのは大変です。

 普段から、猛爆音族で眠れない週末・祝日の夜を過ごしておられるのに、今日は、終日、爆音の嵐。

 今日の騒音で高齢者には相当の病人が出ているのでは、と推測していますが、救急車も動けないかもしれないです。

 マイクで叫んだり、蛇行行進車の人々が、異なる立場の人々であれば、一網打尽にタイホなんでしょうし、何ら実害のないところで交通違反で切符をきられている多数の人々・・・

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2012.09.27

自治・分権No.154 最近の地方自治法制度をジャーナリストが論じる

120926chihoujitiseidosaihenrongi 自治・分権No.154 ジャーナリストと研究者のコラボ研究

 木佐茂男(監修)
 青山彰久(読売新聞編集委員)(著)
 国分高史(朝日新聞論説委員)(著)
  『地方自治制度“ 再編論議” の深層 ~ジャーナリストが分析する~』
      (公人の友社、2012年10月刊)


 現在、科学研究費基盤(A)で、4か国から42名の研究者・実務家・ジャーナリストなどがメンバーとなって3年間の研究活動を行っています。その成果として、すでにあれこれの作品が論文・著書の形で出版されていますが、まもなく、2012年10月5日頃から書店に、下記の本が並びます。
 今回は、読売新聞と朝日新聞で社説・論説等を執筆されているメンバーでもあるお二人による、近時の容易に理解しがたい地方自治をめぐる動きのリアルな描写、「地域主権」という用語の首相の(アタマの)中での位置づけの変化などがまず中心にきます。橋下市長(元・知事)などの選挙観察も含めた興味深いものです。
 その報告を受けて、数十名の研究会メンバーが質疑をし、さらに、報告後から直近(8月初旬)までの政治状況を描き、それを受けて大学研究者4名による座談会も加えたものです。

 校正時に読み通して誤植探しや製本化のうえでチェック作業を行っていただいた多数の自治体職員その他の方からは、興味深くて一気に読み通した、などとの感想をいただきました。
 定価:1,500円(プラス税)  10冊以上のまとめ買いには、著者として特別の対応をする体制を取っています。印税・原稿料は当然にありません。その分、営利性はありませんので、一人でも多くの方に、現在の日本の地方自治動向の一つの評価を知っていただきたいと思います。「質疑」は匿名化されていますが、日本を代表する公法専攻の教授らのご発言もあります。発言者の実名当てっこもおもしろいかもしれません。


【目次ほか データ】が、続く・・・・

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2012.09.26

自治・行政No.153 セキュリティ強化と情報過疎化

自治・行政No.153 役所に勤めている方との原稿や資料、文献のやり取りが頻繁です。しかし、ますます送受信ができなくなりつつあります。ほんの小さな容量のファイルしか受信できない役所が多いですね。
 大きなサイズのファイルは、各種無料サービスで、100メガとか、1ギガのファイルまで専用ホームページ経由で送ることが可能になっていますが、その利用登録さえできない自治体も多いです。
 いわんや、共同作業に必要なソフトをインストールすることのできない自治体が圧倒的です。これも「セキュリティ」と職員がゲームなどで遊ばないように、という配慮からでしょう・・・

 今日は、こんな話が入ってきました。自分の自治体の例規集にアクセスできないまま、誰もそれに困っていなかったようなのです。あるいは、自分のまちの例規集を見ることができないのに、そのことを上司や管轄の部課に伝えることをためらう風潮もあるのでしょうか。そうだとしたら、我が職場も同様です。皆、気づかないふりをして・・・

 でも、例規集をみずに人口数十万の自治体の職員は何週間も仕事ができているのですねぇ。

 > 職場のネットワーク環境は、セキュリティ
 > 重視の名のもとに、日々使えないものになっていき
 > ます。
 >
 > 先日までは、例規集の検索したところ「好ましくないサイト」
 > と閲覧制限がかかっていました。
 > 調べたところ「風俗営業等・・・」という法律引用部分
 > がわざわいしたとか。
 >
 > 例規集を見ている職員が少ないためか、2週間くらい
 > 放置されました。

 他の自治体でも、類似事案は、相当ありそうです。

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2012.09.11

弁No.123 韓国の大学からの相次ぐロースクール生研修受け入れ

120907dscf51862弁No.123 さらに別の韓国の著名大学からも、現役のロースクール生の相互研修交流と教員の研究交流、第三国も入れた国際シンポジウム開催の申し入れ等も相次いでいます。こちら側に対応できるリソースがあるかどうか、いよいよ問題となってきそうです。

 近い時期に1桁の範囲内ですが、この大学からの研修生受け入れも始まります。

 英語やその他の外国語が司法試験科目でもなく、外国での実習や研修が全く単位になることもない日本からわざわざ外国に行くロースクール生が出てくることは考えられません。

 とはいうものの、現在在籍している学生さんたちには、こうした国際交流が学生の目にはほとんど触れないところで実質的に行われていることを知って欲しいものですし、他の日本国内のロースクールではほとんどやっていないことではないでしょうか。もう少し、胸を張っていいような気もします。

 日本側学生にとっては少しでも試験対策用の時間が欲しいでしょうから、学生どうしの交流も実質的には非常に限られます。

 教員も次々と国際シンポジウムの声がかかりますが、日本側で自分たちが企画する国際シンポなどをこなすだけで精一杯。

 ある意味で、長期展望を欠いたまま、次々と波に飲み込まれている、というのが実情なのでしょう。

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2012.09.10

弁No.122 韓国の法科大学院(ロースクール)生 九大で研修

Donga1imag0002_cover_r Donga2imag0002_cover2_r 韓国のロースクールの教授たちが、教員と学生の間での研究・教育交流を念頭においてて九州大学のロースクールを訪問されることはかなり多くありました。

 韓国のロースクール生は、受験時にも、ロースクール教育においても英語が必須です。そして、少なくともプサン地域にある各ロースクールでは、日本法専攻の学生たちがいます。

 韓国からみれば「外国」である日本での研修・実習もロースクールの正式な単位として認められています。司法修習生もドイツのように修習期間中に外国での修習も可能です。この8月31日から9月18日まで、選抜された3名のプサンの現役ロースクール生が、九州大学リーガル・クリニックセンター(ほぼイコール)弁護士法人九州リーガル・クリニック法律事務所を拠点に目下、研修中です。3名とも日本語はきわめて堪能。きわめて多数の研修プログラムを作りましたので、実りある実習成果になることを願っています。 Donga3imag00023_r Donga4dscf5172_r  写真は、法科大学院の研究院長と私が、引率でみえた教授とともに3名のロースクール生が福岡空港に到着したところ、九大ロースクールなどへ行く途中でとった来日最初の食事が経路と時間の都合で「博多ラーメン」。そして、早々に法律事務所の上田所長(弁護士)から説明を受けているところ。連夜の懇親会は、目下のところ、割愛。

 私どもが外国で講演などをすると、開催大学のホームページではすぐに大きく報道されます。ヨーロッパであれば講演内容まで地元新聞が報道したり、役所訪問であれば地元新聞が記事にしたり、ということがあります。日本の大学は「謙虚」であるため、いろいろな国際交流を重ねていても学内関係者や学内学生にもその事実が知られることはほとんどありません。

 九州大学大学院法学研究院・法務学府(=法科大学院=ロースクール)の広報を兼ねて少し報告を続けます。(撮影に使うカメラがデジタル・コンパクトカメラ、一眼レフ、スマホと異なっていますので、縦横比もバラバラです)

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2012.09.09

晩夏の候のご挨拶 ― 花火大会にて

Csc_4991_rCsc_4995_r 一眼レフのカメラを使い始めて30年近く。レンズ交換が可能なために、広角でなければ撮れない裁判所や役所などの写真も収めて本に載せ、あるいは教材のパワーポイント画像としてに使ってきました。

 まさか花火を写すことができるとも思わず、今まで花火をみてもカメラを向けることはありませんでした。

 今年の晩夏、偶然にも小さな小さな、高さ25センチほどの三脚を持っていたところ、偶然に花火の写し方を教えてくださる方があり、初めて挑戦してみました。Csc_5003_r_2

 これから、もう少し、いろいろな被写体を写してみたいと思った次第です。花火撮影を教えてくださった方のお名前を偶然知って、ネットで調べたら、美しいヌード写真で入選されている作品もありました。そこまで、手を出せるかどうか、出す勇気が私にあるかどうか・・・

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2012.09.08

本ブログ・トップにあった写真集『花想』展示会案内などの引っ越し

 写真集 『花 想』 掲載写真の写真展について、本ブログのトップで紹介させていただいておりましたが、すべて終了いたしました。削除も考慮しましたが、記録として、移動させておくことにしました。

 以下、再掲記事となります。

 …… 再録 ……

 写真集花想展示会が開催されます(終了いたしました。予想・期待入場者数を上回ったとのこと、ご覧いただいた方々には厚く感謝申し上げます。2012.7.7追記)

 2012年6月9日(土)7月1日(日)  しまね花の郷(島根県花ふれあい公園)展示会場 (出雲市西新町)
   → チラシ (6月企画全体用)

   → チラシ (「花想」写真展用)

 2012年7月17日(火)31日(火) 滋賀県大津市市民活動センター (大津市浜大津)
   → チラシ

 写真集そのもの の チラシ (転載 free)

 …… 再録、おわり ……

 両会場とも多数の方にお越しいただきました。私は、まったく両会場を訪ねることができませんでしたので、設営・運営に当たってくださった方々にお礼も申し上げないままとなりました。申し訳ありません。
 

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2012.09.07

行政・自治No.152 『自治体法務入門〔第4版〕』 ただいま到着

120910nyuumon10aufl1 行政・自治No.152 『自治体法務入門〔第4版〕』が完成し、2時間ほど前に届きました。6年ぶりの改訂です。昨年の8月には完成原稿を提出してあったのですが、出版までには時間を要すことになってしまいました。一年遅れたために、共編者の田中孝男氏には最新の法改正を盛り込む作業が加わりました。

 1年間にたった1回しか行っていない私の自治体での研修が来週なので、突貫工事で作成してもらいました。最終段階は、短い校正期間でしたので、ミスもあろうかと思います。もし間違いや誤植、参照ページのミスなどがありましたら遠慮なく編者両名にお申し出ください。

 2か月ぶりに書いた記事がお詫びからの再開です・・・

 ちなみに、(株)ぎょうせい のホームページにも、おそらく今日でしょう、掲載されています。 → こちら

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