行政・自治No.169 木佐茂男『国際比較の中の地方自治と法』の出版について
行政・自治No.169 まぁ、発刊後ほぼ3か月も経ち、今さら、という感じですが、この3月中旬に自分の論文集『国際比較の中の地方自治と法』という本を日本評論社から刊行しました。奥付での発行日は2015年3月30日付けですが、実際には2週間程度前に、店頭に出たはずです。とは言っても、印刷部数が超少数ですので、法律系の本が置いてある専門店でも1冊か2冊陳列してあればいい方でしょう。九大の法学部などがある箱崎地区というところの生協文系書店には2冊入荷。この3か月で「1冊」だけ、売れたそうです(本日、2015年6月1日に生協に確認)。購入者は多分、私が知っている人ではないかと推測しています。残った1冊は、棚でほこりをかぶっているのでしょう。
税込みで9,180円というとんでもなく高い本になりました。1,000冊でも印刷できるのであれば、7~8千円台になったのでしょうが、チト無理な話でした。
で、出版社のご承諾も得まして、1冊でも掃けるように宣伝していいということになりましたので、まずは「はしがき」を、このブログに、それも、セコイことを承知で、数回に分けて載せるという次第になりました。
第1回目、 「はしがき」(前半) です。
内容を読んでいただければ、意固地になって論文集にまとめた気持ちの一端はご理解いただけるかな、とも思いますが、もとより本音のことを全部書いているわけではありません。「はしがき」も、全4頁という制約がありましたので、謝辞もろくろく書けてはおりません。
いろいろなことが起きて、私の主要な研究分野であった〔A〕地方自治(法)と〔B〕司法・裁判制度、行政争訟の分野について、ともに、九大赴任後、とくに2002年頃からは、ほぼ全く勉強していません。研究しても、発表しても、ある程度の実践をしても、ほとんど意味がないことを十二分に知らされたからです。
したがって、この論文集は最新のものでも、おそらく2002年の第4章ではないか、と思います。そういう意味で、最新論文が今日現在からは13年も前のものでして、ことに、第6章に至っては37年も前、27歳のときに発表したものです。ただ、この論文集の中では、一番重要なものだと考えています。
今後、いろいろなエピソードを交えて、全6章までの新規「解説」を掲載していくことにします。
〔今後、途中で他のテーマについての記事も入れますが、しばらく、宣伝を兼ねて、写真付きで本書の紹介を続けます。品のない宣伝行為であることは自覚しておりますが、ご容赦願います。実は、私の最初の本『人間の尊厳と司法権』も、資産課税の対象からはずすため倉庫で保管されていた200冊が裁断処分されたことがあり、出版社に今回またご迷惑をかけるようなことはしたくないのです。私に直接、ご連絡をいただければ、著者割引プラス送本料でお送りできるかもしれません〕
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