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2015.06.05

行政・自治No.172 木佐茂男『国際比較の中の地方自治と法』(第4回)

Dsc_1144_rDsc_1166_r行政・自治No.172 今回は、表紙カバーで使われている藁づくりの大きな人形(?)です。ヘッセン州の首都ヴィースバーデン(この市は、別の州であるラインラント=プァルツ州のマインツ市と二重都市を形成しています)で、秋の収穫祭の時期に撮影したものです(2005年)。

 そして、ドイツでは、選挙はかなりの日数をかけて行われる郵便投票が一般的ですが、選挙日当日の投票もあります。その後、日本風に言えば即日開票が行われるのですが、こうした選挙管理事務は住民自身が行います。写真の女性は、私が繰り返し訪問研究員として滞在したシュパイヤー行政大学院のピチャース教授の講座で、2005年当時に助手をしていたカトリンさん(その後、博士号を取得したはず)です。彼女の話を聞いて驚きました。彼女は、大学生の頃から、投開票事務を一住民として居住地で行っている、というのです。開票を自分達で行い、その結果を電話で選挙管理センターのような役所の一室に報告して終わり、だというのです。

 まさに、選挙管理も、住民らのボランティアによる「自治」なのです。

 選挙運動自体にも、ほとんど法的な縛りがあるようにはみえませんでした。もちろん、宣伝カーでがなり立てるような選挙キャンペーンは一切なく、ポスターを目にすること以外には、ほとんど選挙の雰囲気を感じることはありません。それでいて、村や町の居酒屋(Kneipe)に行くと、シュタムティッシュという地元の人優先のテーブルがあって、そこいらを中心に指示政党の枠を超えて議論をしているのです。

 日本では、「生涯、選挙や政治にはかかわらなかった」ことを誇りにする人がかなり多いのですが、政治=不潔、というイメージをどう払拭できるか、何をしたら政治=美しいこと、になるのか、大いに思案すべき事柄のように思えます。

 今日は、第2章の解説(書き下ろし版)  です。
 
 かつて、2005年のドイツ滞在中に書いたドイツの選挙や子どもたちの政治参加への配慮に関する記事に、リンクをします。

2005.08.29 行政・自治No.22 静かな選挙と熱い選挙(その1) 

2005.09.04 行政・自治No.23 静かな選挙と熱い選挙(その2)

2005.09.05 行政・自治No.24 静かな選挙と熱い選挙(その3)

2005.09.13 行政・自治No.25 静かな選挙と熱い選挙(その4)

2005.09.14 行政・自治No.26 静かな選挙と熱い選挙(その5)

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