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2015.06.28

行政・自治No.174 木佐茂男『国際比較の中の地方自治と法』(第6回)

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行政・自治No.174 表紙カバーに使った写真のほとんどががシュパイヤー市内で撮影したものだったので、今日の写真はシュパイヤー市法務部が入っている庁舎(左)を挙げておきます。1階は、洋服店などがありました(2005年当時)。航空写真でご覧ください。中央部にあるマクシミリアン通りというところにあります。法務部の住所の写真まで挙げたのは本庁舎(右)とは異なる場所にあることを示すためです。本庁はこの航空写真で見ると、同じ通りの少し右側(東側)にあります。右側の本庁舎では、かつてシュパイヤー行政大学院のピチャース教授と共催で日独シンポを開催したとき、市長招待の歓迎レセプションがあり、市長らの前で日本側代表として謝辞を述べたことがあります。

 だいたいに、市役所の法務部は、本庁舎には入っていないところが多かったです。ミュンヘン市法務部は、あの有名な繰り人形が回る本庁舎から少し離れた市場の中の小さなビルの2階にあります。フランクフルト市でも本庁舎とは離れたビルに入っており、さらに、ヘッセン州の州都のヴィースバーデン市でも同様でした。役所の中で法務部門は政治の喧噪から離れた場にあってよいという発想です。ドイツの連邦憲法裁判所を含む6つの連邦の最高裁判所が(歴史的な理由もあってですが)全て、首都のベルリン(かつてはボン)にないのとも似ています。

 今日は、第3章の解説(書き下ろし版)を掲載します。

 これは、いわゆる地方分権改革元年(2000年)に発表した原稿です。

 00jichitoseisakkuそこで、ちょっと品のないことですが、書かせて下さい。

 所収されているこの第3章論文は、私が人前で「論文です」と言える最後のものと言っていいかと思います。言い換えれば、これ以降、15年ほど、もう論文を書いていないことになります。

 本論文は『自治と政策』(北海道大学図書刊行会・刊行)で、北海道大学法学部創基50周年を記念して企画されたシリーズの第5巻です。私は、この第5巻の編集責任者とされ、企画から原稿集めまで全て私が行い、その証拠にドイツの教授の書き下ろし論稿の翻訳ものを1本入れて、自ら2つの原稿を用意したのです。ですが、2000年4月1日付けで私は九州大学に転勤しており、発行されたのは2000年6月。その発行時点で私が北海道大学の教員ではない、という理由から急遽、山口二郎教授を編者にするという当時の法学部執行部(発行時点では法学研究科執行部)の判断で編者からはずされた、という意味でも思い出深いものです。同書内の各章解説は、山口教授の手になります。個人的に山口教授への恨みなどは全くありません。ただ、当時の執行部の判断には、今でも私の徒労感がついて回ります。

 この論文の中で書いている懸念は、かなりの程度、当たったと思っているのですが、それ故に、分権改革反対派からも分権改革推進派からも嫌われる論稿になったのでしょう。


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