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2015年7月の記事

2015.07.12

行政・自治No.178 コラム「多忙すぎる首長たち」

150706isogashisugirushuchoutachicho行政・自治No.178 全国町村会の『町村週報』のコラムが6か月ぶりに回ってきました。今回は、このところ(と言っても30年ほどですた)、ドイツスイスの自治体首長たちをみていて日本はひどすぎるという思うことの一つとして、「多忙すぎる首長たち」というテーマで書きました。

 まぁ、中身は書いてあるとおりです。元原稿はいつものとおり、3倍くらいの文字数がありますが、圧縮に圧縮を重ねて、ここまで短くしました

  →  町村週報の表紙コラム

 念頭にある方々は、比較的小さな町から政令指定市(中核市も政令指定市なので、この言葉は死語にしなければならないでしょうが、いまのところ、替わる言葉を聞いたことがないような気がします)の市長副市町長で、親しい10人くらいです。残念ながら、現時点では、親しい村長はおられないように思います。

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2015.07.07

弁No.129 弁護士法人 九州リーガル・クリニック法律事務所の無料法律相談

弁No.129 私が所属します 弁護士法人 九州リーガル・クリニック法律事務所 では、この(2015年)8月8日(土曜)に、13時から16時まで無料法律相談を行うことになりました。

 今回は、主として働く人の法律問題労働法上の相談を受け付けます。民間企業の社員、パート労働者、あるいは公務員だけではなく、あらゆる職種の方の労働に関する問題についてご相談に応じます。事前に、法律事務所宛てに電話でご予約ください。

 1件のご相談につき、1時間を確保し、労働法が専門野田進弁護士(九州大学法学研究院教授)が主として相談にあたりますが、各ご相談について当事務所に所属し九州大学において法曹養成に携わる弁護士も同席して2名体制で対応いたします。

 詳しくは、当法律事務所のホームページでのご案内 及び 別紙のPDFファイル をご覧ください。

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2015.07.01

行政・自治No.177 木佐茂男『国際比較の中の地方自治と法』(第9回)

Dsc_3103_rDsc_3108_rDsc_3095_rDsc_3092_r行政・自治No.177 写真は、本章の中でちょうど中間部に位置し、もっとも重要な政治的局面をなす1848年のドイツ「三月革命」ののち、三月議会と呼ばれる憲法制定議会が開催されたパウル教会(パウルスキルヒェ)(フランクフルト市内のど真ん中)の外観、現在の最大の室内、壁面にある歴史的経緯の解説版、教会のガイドブックです。

 いよいよ、最終章となる第6章の解説(書き下ろし版)を掲載します。

 この章は、私にとっては、結果的に今になっていえば、この論文を載せるために論文集を作った、といっても過言ではない(かもしれない)ものです。37年前に27歳のとき、初めて書き上げた論文です。

 早い話、行政法学の方法論について、自分なりの検討をしたつもりのものです。本書の「はしがき」でも第6章の解説でも触れたように、このように古いものをどこかで再掲しようとは最近まで思っていませんでした。
 
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 しかし、時代の変化、研究者の意識の変化が非常に急激にみえ、それが、よい方向なのかどうかを考え直す時期に来ているのではないか、と思い、敢えて、古書ともいうべきものの再録に至った次第です。

 オリジナルの『自治研究』誌の紙質は悪く、黄ばみも相当なものになっていて、デジタル化は大変な作業でした。縦組みの論文を横組みにすることも容易ではありません(第1次的な段階で入力をしてくれた妻には感謝!)。そして、より正確なドイツ語表記のためにも、多くの労力を費やしました。

 そういう時間・労力などは費やしたものの、結果的に、読者はほとんどいない、と思います。最終的には自己満足の最たるものになるでしょう。

 実は、この論文1本だけを研究業績として、31歳のとき、故・遠藤博也教授が北大に呼んで下さいました。当時、その時点では東大助教授であったある先生が、「木佐君は、よく、たった1本の論文で読んでもらえたね」と半ば呆れ、驚いてくださったのですが、遠藤先生にはどれほど感謝しても仕切れないという思いを今でもももっています。

 もっとも下にある写真は、ヨーロッパ地方自治憲章が出来上がった直後に、その制定過程にも携わったドイツ・ヴュルツブルク大学のクネーマイヤー教授を、制定直後の1996年に北大に招へいして講演・シンポジウムをやった際の、終了後のパーティー写真です(会場は、北大キャンパス内の百年記念会館1F)。写真自体は、当日、同時に写ったものがないため、会場撮影写真を合成したものです。

 再録に際し、23歳から26歳の頃に集めていた今から150年~200年も前のドイツの国会議事録や官僚執筆の資料類を何とか活かすことができました。数え切れないほどの自宅転居、3度の研究室引っ越しを経ても一応保存していたので、脚注内容の確認や加筆ができました。

 当初論文の発表の時点では敢えて表記する必要もなかった注記部分まで、今回は、九大の中央図書館に潜り込んで、正確な情報も付加しました。今から40年前なら、『マルエン全集』で引用は可能だったのですが、現在では「マルエンって何?」という人も多い時代ですから、日本語版でも訳者名、何年出版、ページ数の確認、さらには、マルクスとエンゲルスのどちらが書いたのか、それとも共同名義か、または、原執筆者推定なのか、というところまであたりました。

 とりあえず、各章の書き下ろし解説の紹介は、ここで終わりになりますが、あと1回程度、補足のことを書く必要があるかもしれません。

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