行政・自治 No.180
行政・自治No.180 嶋田暁文・阿部昌樹・木佐茂男(編著)/太田匡彦・金井利之・飯島淳子(著) 『地方自治の基礎概念――住民・住所・自治体をどうとらえるか』(公人の友社)(全199頁) が、本日、大学研究室に届きました。奥付の発行日は、8月31日になっています。
<編集>
嶋田暁文准教授(九州大学大学院法学研究院)
阿部昌樹教授(大阪市立大学大学院法学研究科)
木佐
<著者>
太田匡彦教授(東京大学大学院法学政治学研究科)
金井利之教授(東京大学大学院法学政治学研究科)
飯島淳子教授(東北大学大学院法学研究科)
これも、2011年度~2013年度の文部科学省科学研究費による研究成果の一端です。ただ、科研費申請は、2010年の秋。その時点では、東日本大震災は想定していませんでした。まさか、地方自治の基礎概念として考えている住民、住所、区域といった大前提が根本的に問われる論点が生じようとは考えてもいませんでした。
住民のいない地方公共団体、地方自治体が想定できるのか、住民は滞在地にいてどのような住民サービスを受けることができるのか、そもそも地方自治体って何だ、住民ってどういう意味だ・・・という根本的な問題に少しでも迫ろうとしたのが、この本のもととなったシンポジウムです。
ブックスという形式の本にまとめるにあたって、各執筆者には論文調で全面的に改稿をお願いしました。予定よりかなり遅れての出版となりましたが、手にとって深刻な課題を考えていただけましたら、製作サイドの者として有り難く存じます。