北海道ニセコ町 まちづくり基本条例 制定・施行20周年
2000年12月27日に、北海道ニセコ町でまちづくり基本条例が制定され、21年が過ぎました。施行は2001年4月1日ですから、それからも20年経過しました。20周年を記念する行事は、すでに数年前から考えられていましたが、コロナ禍により突然、延期に延期、という事態となりました。
この施行20年という節目で、現在のニセコ町長が、ロングインタビューに答えられています。
出版元の北海道地方自治研究所、聞き手の佐藤克廣教授、及び片山健也ニセコ町長からは、2021年1月末の時点で、本ブログでの公開の許可を頂いていましたが、やっと、この期に及んでお披露目する次第です。対談本文のリンク先です。
この条例の地元での定着、実践には驚くべきものがあります。もとより今後の課題もありますが、それは、日本国内各地の自治基本条例あるいはまちづくり基本条例のいわば「惨状」と比較すると、とても非難・批判の対象になるようなものではありません。追って、もう少し、言及したいと考えています。
かつて、『ニセコ町まちづくり基本条例〔ポケット版〕』の刊行については2012年1月3日付けのこのブログに書きました。そのときは、全72頁の小さなポケット版に、現行の同条例の全文に短い解説が付いていることを紹介しています。
その後、「まちづくり基本条例・自治基本条例 + ポケット版」でネット検索したところ、埼玉県越谷市(こしがやし)が、A7版サイズ(縦105×横74mm)で「越谷市自治基本条例」パンフレット【ポケット版】を作成していることがわかりました。「子ども版パンフレット」もあります。このことは、」2012年1月5日付けの本ブログで紹介をしています。
この間、ニセコ町のポケット版には、英語訳文も付されました。
英文付きのポケット版(全83頁)は、ここに掲載されています。冊子の奥表紙を見ると、2014年改定、2018年改定とあります。英文は、2014年版にはなかったような記憶ですが、定かではありません。販売はされておりません。
同町のまちづくり基本条例の全容については、役場の公式サイトに詳細がありますので、こちらをご覧ください。
ちなみに、私が「まちづくり基本条例・自治基本条例」について最も深い検討をしていると考える書籍は、阿部昌樹『自治基本条例―法による集合的アイデンティティの構築』(木鐸社、2019年)(全242頁)です。